この記事は登山やテント泊、雪山テント泊初心者さんに向けた内容です。
ベテランさんには「そんなの知ってるよ」という内容かと思いますので遠慮なくスルーしてください。
しかし、小柄な男性や背の低い女性の方はちょっと待って!
当ブログ管理人のtomoは身長150cmの小柄な女性です。
寝袋で寒くて快適に眠れなかった!という経験はありませんか?
実はちょっとした工夫で解決できます。
知ってるようで知らない、登山の教科書的な本にも実はここまで丁寧には書いていないことがほとんどです。
ぜひ寝袋(シュラフ)の本領を発揮し、あったか、快適な寝心地でテント泊を楽しんでくださいね
どんな寝袋がいいの?
基本的なシュラフ選びのポイントはコレ
- マミー型…呼び名の通り形がミイラみたい。頭まですっぽりかぶれるため保温性が高い。
- ダウン素材…化繊と同じ重さならダウンの方が断然、暖かくまたコンパクトに収納できる。値段も張るがここは妥協したくないところ。
- 保温力…各メーカーの適応温度を参考に選ぼう。
身体に合ったスリーピングバッグを選ぼう
- 一般的なスリーピングバッグ(シュラフ・寝袋。以下、シュラフで統一表記します)のサイズは適応身長が180㎝くらいまで。小柄な方、特に女性には足元がスカスカで寒い!!
- ウィメンズモデルを展開する海外ブランドもあるが、日本人にはそれでもサイズ感が大きい。
- 国産のナンガやイスカ、モンベルには170㎝以下を対象のショートサイズや、肩部分の幅を少し狭くし、足元のダウンの封入量をアップしたウィメンズモデルなど商品展開がある!
- サイズに合ったシュラフを選べば、軽くて暖かく合理的!一石二鳥!
寝袋の他に揃えておきたい道具
シュラフカバー
テント内の結露に濡れてもダウンシュラフを守ってくれるので安心です。
ただのカバーにこんなにお値段がはるの?!と、一瞬、買うのを躊躇したアイテムですが、今は買って間違いなかったと確信しています。
保温性もアップするので快適性を重視する人に1枚あると安心です。
スリーピングマット
地面のデコボコを軽減したり、冷えをシャットアウトするマットは種類も豊富です。
- セルフインフレータブル…ウレタンフォームを内蔵した空気注入式のマット。スタンダードなタイプ。
- クローズドセル(折り畳み式)発泡素材のシンプルなマット。軽く寝心地良く断熱効果も高い。パンクの心配や空気を入れる手間もいらない。しかし、嵩張るのが難点
- エア注入式…一番柔らかな寝心地を得られる。パンクの心配があるも軽量性重視の方に。寒さ対策には断熱シート入りがある。
お値段もピンキリ!自分の山行スタイルに合わせてチョイスしよう!
あると便利
寝る時はシュラフの中では靴下もぬいでしまいたいので私はテント内だけで使用。
使い方は人それぞれ。防寒のため寝袋の中へテントシューズを履いたまま寝る人もいるよ。
即席ゆたんぽ
お湯をわかしナルゲンボトルやプラティパスに入れ、(漏れないことを確認して!)シュラフの中へ!
(やけどや低温やけどにならないよう注意。身体からは少し離れる位置にしてね。)
ホッカイロや携帯カイロを使用する人もいるけれど、燃料の持ち運びやゴミが出ることを考えると、あるものを活用することで無駄にならない合理的な方法と言えますね。
朝、冷めたお湯はぬるい程度の温度。温めなおしもラクでそのまま調理にも使えます。
暖かく寝るためのポイント1
私の失敗談
これは山岳会で行った八ヶ岳、雪上でのはじめてのテント泊でのことです。
シュラフやシュラフカバー、マットも寒さに対応したアイテムを揃え(相当な出費!!)なんの問題もなく眠れるだろう??なんて思っていたのですが、いざシュラフに入り寝ようとしても全然、暖かくない!!
まさか!?テントの外は-10度台の寒さ。寒くて眠れないなんてある??
なんて思っていましたら…
山岳会の先輩が教えてくださいました。
シュラフの入り口の部分は顔だけ出るように、口をしっかりとドローコード(アジャスター?)で締めて使用するものだと。
雪山1年生だった私は恥ずかしい思いも少ししたけれど、おかげでちゃんと極寒の地でテント泊の晩を無事に過ごすことができたのでした。
重要
シュラフのフード部分はすっぽりかぶり、コードを締め、顔周りのフィット感をよくし冷気の侵入を防ぐことでシュラフ内の温度を保つことができる。
暖かく寝るためのポイント2
上記写真はスリーピングマットの上に、冬用のシュラフ、その上からシュラフカバーを装着した状態です。
見ての通り、マットの足元からシュラフがだいぶはみ出しています。
私の冬用のシュラフとシュラフカバーはショートタイプではありません。身長の低い私にはかなり長いです。
これは記事のはじめにもご紹介した通り、足元がスカスカな状態で、ダウンシュラフの内部で暖かい空気を蓄えられない状態なんです。
重要
そんな時は、上の写真のようにザックをすっぽり被せると良いでしょう。
足元の気密性がアップしスカスカ空間の面積が減ります。
ザックに結露がつくのが心配なら上からザックカバーやビニール袋をかぶせるのも良いです。
シュラフカバーがない時は
もともとシュラフカバーを使用しない方や、忘れた時、シュラフ自体が撥水性能を兼ね備えたタイプなど、シュラフカバーを持っていないとき、テント内の結露が心配で足元だけでもかばーをしたいという場合、レインジャケットを簡易的に使用するのも一つの方法です。
レインジャケット(雨具)は必ずどんな天候であろうがザックに1枚常備しているのが登山者の鉄則です。レインジャケットのファスナーを閉じ、フードもできるだけ閉じた状態で、足元だけでも簡易的なカバーになるので覚えておくと良いかもです。
それでも寒いという人は
シュラフもウェアと同様に、レイヤリングで保温力をアップしましょう。
インナーシーツや薄手のシュラフ、はじめからシュラフの保温性を向上させることが目的のインナーを使用するものテですよ!
足元が寒い時の対策をするのとしないのとでは、安眠度、快適に寝られるかどうかが全く違ってきます。
眠る、休息には保温は大変重要な要素ですね。
寒さで寝不足では翌日の山行にもひびいてしまいます。
メモ
シュラフの中に翌日に着る衣類や手袋、帽子などを入れて寝ることで、着用する時も冷たさを感じずスムーズに着られますよ
雪山テント泊登山の初心者さんや、寒い山でシュラフで寝たことのない人には参考になったのでは?