おさらい
2017.09.23~北アルプスへ小屋泊利用で縦走登山に行ってきました。
前記事の①~②の続きになります。
ルート
上高地~重太郎新道~前穂高~吊尾根~奥穂高~ザイテングラード~涸沢~屏風の耳~慶応尾根~徳澤園~上高地
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山荘の朝
実は…
今まで、山小屋泊の登山は経験あります。
でも、それは家族で個室利用の小屋泊。
今回のように大部屋で、しかも布団は二人で1枚!!なんて…
内心、ちゃんと寝れるかな??と心配でしたが(^^;
意外と、いけました(^^)v
確かに他人のいびきやヒソヒソ声が気になります。
でも、自分自身の身体も疲れているから?
熟睡ではないけれど、思っていた以上に眠れました。
でも、やっぱり耳栓はあったほうが、より良く眠れるかも!
というのが正直な感想です(^^;
次は耳栓持って行こうっと(^^)v
寝る前に外に出て星空を見ましたが、まばゆいばかりの天空ショーというわけでもなく…
だからと言って、雲が晴れるのを待ち深夜に星空を見よう!!という気にもならず(^^;
寒さと眠気に勝てず、結局、布団から出ることはありませんでした。
翌朝のお食事はこんな感じ。
ご飯とお味噌汁は各テーブル毎にお鍋が置いてあり、おかわり自由でした。
朴葉味噌は奥飛騨の名物ですね。
卵と混ぜて食べても美味しいですよ~♪
名古屋出身、味噌好きにはたまらん!です♡
朝食後、皆さん山荘の外に出て何かを待っています。
そう、ご来光ですね(*´∀`*)ノ。+゜*。
しかし、日の出の時刻にはあいにくの雲が。
雲の晴れ間を待っているのですが…なかなかです(^^;
テン泊組のテントは、キレイさっぱり撤収されています。
もう歩き始めている人も大勢いるのでしょう。
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暖炉の前で…
いそいそと準備をして颯爽と山へ繰り出す人。
景色を楽しみながら、ゆっくり朝食を摂る人。
私たち一行は、
朝食後に暖炉の前でホットコーヒーを飲みながらまったりしました。
私のとなりには、山に慣れている風?!なソロの若い女性が暖炉の前で朝食中でした。
美味しそうな、ハード系のパンとチーズ。
小屋のホットコーヒー。
小屋の朝食を頼むこともできたでしょうに、あえて持参の食事を選んでいるところもステキです。
そんな姿を見ていたら、自分も20歳の夏に北海道をバイクで旅した時のことを思い出しました。
その時に購入したイワタニのバーナーも、ビクトリノックスのマルチツールも、スノーピークのカップも!!今も現役です。
私も歳をとった証拠?!
話掛けはしなかったけれど、隣にいた若い女性を応援したいような、そんな気分になりました♪
穂高岳山荘メモ
天命水(涸沢岳の雪解け水)は宿泊者、テント泊利用者は無料!
セルフサービス。コップ1杯100円で暖かいコーヒーが飲めますよ。
1回100円で電源(コンセント)利用できました!!
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ザイテングラード
閑話休題。
さてさて!!
今回の山旅の三つ目のお楽しみ、涸沢へ向かいますよ♪
↑ザイテングラードへの分岐の道標。
文字が手作り感があって味があります。
↑穂高岳山荘からずーと下に降りていくと、写真下部の中央あたりに赤い屋根が見えますね。
そこが涸沢ヒュッテです。
穂高岳山荘から涸沢ヒュッテに向かい下るルートは、
穂高のメインルートであるザイテングラード。
昨年2016年9月に3人の方が相次いで遭難、事故により亡くなられています。
いずれも下山時の滑落などでヘルメットはかぶっていなかったといいます。
岩場、ハシゴ、クサリと、ここも気の抜けない激下りです。
慎重に下山。写真少なめです。
前穂、奥穂に続きヘルメットを装着しています。
絶景なんですが、降りるのに必死です。
前穂方面を振り返り見る。
涸沢パノラマコース
涸沢ヒュッテまでは涸沢小屋前を抜けるコースもありますが、カール内を横切るパノラマコースを行きました。
カール内から見上げる北アルプスの山々は圧巻ですよ。
色づき始めの涸沢カールの秋。
パノラマコースにして良かった。
何度も、声に出して言ってしまうような絶景です。
チングルマの花穂と山々、秋の空。
どこを撮っても絵になります。
しばらく同じような写真を何枚も撮ってしまうのでした…。
これぞ、氷河地形。涸沢カール。
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涸沢
「涸沢」というだけで、なぜか「憧れの地」というイメージがします。
以前、働いていた病棟で、
昔、山ヤ(?!)さんだったという高齢女性がいらっしゃいました。
普段は認知機能が低下していることから、
今、目の前の出来事に対しての話題(要求)が多い彼女。
スタッフ側の目線で言う「手のかかる」患者さんです。
ある時、
「○○さんも、山登りしてたらしいよ」
という噂を聞きました。
自分が彼女の部屋の受け持ちになったある日。
ついついベッドで寝てしまいがちな彼女には、昼間はなるべく起きて活動してもらい、夜はしっかり眠るという生活のリズムを作るため、
日中はなるべく車椅子に座っていただくようにしていました。
病棟では誰かが彼女のそばに付ききりで相手をしてくれるわけではないので、
しだいに退屈になり出すと、
「どうせ自分は…だから…なんだ。」と卑屈な内容の大きな独り言がではじめるのが常でした。
そんな彼女に山の話を振ってみました。
「カラサワ」
「カール」
「鞍部」
などなど…
登山をする人にしかわからないようなwordが次々と出てきます!
まだ私の知らない土地、知らない登山の用語がたくさん出てくる事に、
私は驚きと共に、
彼女自身の人生の奇跡がどんなだったのか知りたい衝動にかられました。
一瞬だけ、病室がまだ見ぬ北アルプスの壮大な山々に囲まれて清々しい空気で包まれている、
彼女と一緒に山に居るような、そんな気分になったのでした。
彼女の話が聞きたい。
できればそこから話を膨らませたかったのですが、
ナースコールがどこかで鳴る音がして、現実にもどされた私。
もっと彼女と話をしていたい。
でも、ナースコールが鳴っている。
そちらの対応もしなければならない。
そんなジレンマの繰り返し。
看護師にはよくある話ではありますが…。
後に、私は訪問看護へと職場をうつる決断をしました。
一人一人としっかり向き合うことのできる訪問看護。
どうも自分には忙しい病棟よりもこちらの方が合っているようです。
あの時の決断は間違っていなかったな、そんな風に思います。
あの時の「カラサワ」に私は今、本当に来たのだな。
彼女、今も元気にしてるかしら?
上手な「詩吟」を披露してるかしら?
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涸沢ヒュッテ
涸沢ヒュッテではナナカマドの紅葉が見頃でした。
テン場もヒュッテ周囲も人でごった返していました。
昨日の天気が嘘のよう。空の青さが眩しいです✩
小屋の名物は手作りおでん。
でも、私はホットミルクの気分でした。
ヒュッテのデッキ。
「道の駅」ならず「山の駅」?
たくさんの人がそれぞれの目的地へと行き交う中間地点のよう。
小屋の入口。
内部の様子。
↓昔の登山、ロッククライミングの道具が飾られていました。
写真中央の山が涸沢岳。
来年の課題は涸沢岳から右へ、槍まで行けるかな??
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紅葉を堪能、パノラマ新道
涸沢ヒュッテからは、パノラマコースで屏風岩方面へ進みますよ♪
このルートは地図では実線ではなく点線のルートです。
崩落箇所では真新しいロープが張られていました。
私は背が低いので、手足も短いわけで…
基本的には前向きで降りられるところは前向きにおりたいのですが
背中の荷物が引っかかり、前のめりになりそうになるのは危険です。
そういう時は無理せず後ろ向きで降ります。
ずっと崖っぷちの細い登山道ですよ。
ヒヤヒヤする箇所もあります。
こんな細い板の橋や、岩場、クサリがあります。
だけど、進行方向左手には、槍ヶ岳を望む絶景です。
前穂の北尾根をトラバース
細い。とにかく道幅が細いです。
草紅葉。
北穂高岳、来年、チャレンジしたいな♪
屏風岩は国内最大級の大岸壁です。
↑左から北穂高岳、大キレット、南岳、槍ヶ岳の順かな?
大きなダケカンバ?青空に映えます。
ずっと山の陰を歩いていたけれど、稜線まですぐそこ。
明るい光が射してきた。
最低コルから屏風のコルへ。
屏風のコルで屏風の頭へ行こうか、迷っている山ガールさん二人。
同行者が、絶対に絶景が見られるからオススメだと声を掛けていました。
上高地方面。はるか奥には乗鞍でしょうか?よく見えています。
↑手前から反時計回りに見て
北尾根、その奥に前穂高岳、右へむかって吊尾根、そして奥穂高岳、白出のコルでガクンとさがり、そして涸沢岳
アップ♪
あ~。あそこを歩いてきたのね(*´∀`*)
縦走って楽しいですね。
自分の歩いた場所をこうして眺められるなんてスゴイ。
満点、言うことなし!の青空!
そして、紅葉(*´∀`*)ノ。+゜*。
わーーーー(☆∀☆)
こういうの、見たかったんです♡
ザ、紅葉。
テンション上がってます!!
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屏風の耳
今回は屏風の頭まではいかず、屏風の耳まで。
屏風の耳が最高地点で2565mあります。
屏風の頭にも人影が見えています。
来年はあそこに行けるかな??
絶景カフェ。
ここで大休憩です。
前穂、奥穂、涸沢岳をバックに主役は梅干で。
最高のロケーション。
ここまで来られて良かったm(_)m
感謝。
穂高がぐるりと見渡せるこの地点は、360度、本当に最高の絶景ビューです。
慶応尾根~新村橋~徳澤園~上高地
いったん屏風のコルまで戻り、小さなアップダウンも多少ありで、ひたすら下り。
見ての通りの晴天で、暑さと疲労が蓄積してきたのを実感。
ただダラダラと降ればいいのではなく、しっかりとした段差の激しい登山道。
頑張ってくだります。
途中、暑さ&疲労で徐々にイライラしだす私。
なぜか、登山道に「なんでこんなに歩きにくいの!!」と逆ギレぎみ。
自分でもちょっとおかしいな、と思い同行者に自分から休憩を提案。いったん、中畠新道との合流点で大休憩をとりました。
しっかり食べたのがよかったのでしょう。
遭難碑のケルンを見落としてしまうほど、休憩の後は軽快なペースで歩けました。
新村橋までやってきました。
ここを渡ると横尾ルートと合流します。
徳澤園に到着です。
ここは、もう「観光地」ムードたっぷり。
日本中の登山者が集まっているのでは?と思うほどの登山者でした。
徳澤園の店内。
私は涸沢ヒュッテで食べ損ねたおでんにしました。
徳澤園のソフトクリームは濃厚でとっても美味♪
糖分補給ですっかり元気になりました。
後はひたすら、上高地までウォーキングです。
梓川の清涼な流れに癒されます。
足の裏がヒリヒリするほど歩いたら、上高地に到着しました。
お疲れ様でした。
まとめ
ついに念願の北アルプス縦走登山を経験することができました。
まずは安全無事に下山することができたことに感謝です。
前半、前穂~奥穂と天気は悪くはないも、ガスがどうしてもすっきりとはせず(^^;
前穂、奥穂からの絶景はまたいつか見にきたいと思います。
前週の西穂での岩稜歩きトレーニングを経験していたからか、
岩場も臆することなく歩けた気がします。
浮石や落石など、転倒や滑落しないようにと緊張の連続ではありましたが「怖い」より「楽しい」
が勝っていました。
後半ではこれぞ北アルプス!!という絶景を晴天の中、紅葉も含め楽しむことができ、登山の良いところを堪能できました。
- 高山病かもしれないという懸念から、山岳医療への興味関心がわいた。
- 高所順応のためにゆっくり登ることの必要性がわかった
- 日頃のトレーニングが大事。
- ボルダリングは岩場の練習にも有効。
- 大部屋の小屋泊も大丈夫!
- こまめな水分、エネルギー補給の重要性がわかった。
- 北アルプスの山の位置を覚えることができた。
- 山がもっと好きになった。
- 行きたい山が増えた。
今回同行してくれた、仲間に感謝です。
そして普段から理解、協力してくれている家族があるからこそ、こんなにステキな山旅を経験できました。
みんな、ありがとう。
そして、また次も楽しい山旅ができるように頑張るぞ♪
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