はじめに
すでに1ヶ月が経過してしまいましたが(^_^;)
2017年9月15日。
北アルプス小屋泊縦走登山に向け、
という私の希望から、西穂高岳に日帰り山行に行ってきました。
↑初ヘルメットはシンプルに白で♡
今回も山行のパートナーをつとめてくださったのは…
BENさん♪
すでに山の師匠?!父親的な存在。
風貌はまるで親子のよう?!
あっ、ちょっと言い過ぎかな?(笑)
その健脚ぶりについてくのに必死なtomoです(^^;
いつも気さくでフレンドリー♪
老若男女かかわらず、すぐ打ち解けてしまうお人柄。
今回も日帰り山行にお付き合い頂きました。
※関西まで帰宅するには遠いので下山後はtomoだけ自分の親戚宅に一泊しています。いつもスミマセン
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西穂高岳
西穂高岳:2909m
北アルプス入門コースとして人気。
穂高連峰の南端にあり、東に上高地、西に笠ヶ岳を望む。岩稜やお花畑などアルペンムードたっぷり。
参考引用文献:山と渓谷社が選んだ週間ふるさと百名山
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ルート
新穂高ロープウェー→西穂高口駅→西穂山荘→西穂独標→西穂高岳
※下山は同ルートをピストンです。
注意
今回のルートは山と高原地図のコースガイドの中で「中級、一泊二日」のコースとして紹介されています。
総歩行距離13.8km、参考歩行タイムは7時間40分です。
つまり…
ロープウェーのしらかば平を上り始発8:45(平日なので)に乗り、
西穂高口駅くだり終発16:45分発に間に合うよう下山しないといけません。
と、いうことは…
山と高原地図の参考タイムどおりのペースで歩くと、
始発に乗っても(休憩時間も込み)終発にギリギリ!!
という計算になります。
そこで参考になるのが、自分の歩くペースを知るということです。
普段から山と高原地図の参考タイムと、実際に自分が歩いたタイムを比較しておくことで、
自分の歩くペースがどれくらいなのかがわかります。
自分の登山時の歩くペースがいつもどれくらいなのかを知っていれば、
自分は地図の参考タイムよりも早く歩けそうだなとか、もう少し余裕を持って計画を立てたほうがいいな、
など山行計画の目安となります。→ヤマレコを活用すると便利ですよ♪
私たちは今回、
今までの山行記録から、参考タイムより余裕を持ち歩くことができる
と予測し、
ロープウェーの西穂高口駅に15時着と考え今回の山行を決行することにしました。
※実際の山行記録では所要時間6時間25分でした。
独標から西穂高間は岩稜となります。経験や天候によっては独標まで、あるいは丸山までの計画にしましょう。
参考文献:昭文社 山と高原地図 コースガイド
私たちも、場合によっては山頂に登頂せず引き返すつもりでタイムも気にしつつ慎重に歩きましたよ!!
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おすすめ
新穂高ロープウェーのしらかば平駅2階にあるパン屋さん。
アルプスのパン屋さん。
出典:新穂高ロープウェーHP
ここの焼きたてのパンがおすすめですよ!!
始発(平日)のロープウェーに乗る前に、
朝一番、焼きたてのクロワッサンをゲット♡
アッツアツ、い~い香り♪のクロワッサンを早く食べたいところ!!
だ・け・ど、ここはガマン!
Let's go!!
車は鍋平駐車場に駐車しました。(300円)
ロープウェーのしらかば平駅までの道すがらヘリコプターが停まっていました。
↑複数人で点検整備中のようです。
ヘリコプターが朝陽に照らされカッコよかったです。
↑ロープウェーの新穂高口駅を降り、この小屋から先は
本格的な登山装備が必要です!
↑天気は快晴(*´∀`*)ノ。+゜*。
これから登る稜線がくっきり見えています。
三連休直前の平日。登山客も多くありません。
そして台風上陸前の「嵐の前の静けさ」そのものの天候です。
↑ゴゼンタチバナの花の実カワイイな。
はじめは樹林帯の中を歩く急登です。
↑時折、木の間から手前に焼岳、奥に乗鞍岳が見えています。
初秋の草花たち。
今年はスケスケのサンカヨウの花は見られなかったけれど、また来年に期待します!!
かなり息があがってきたところで…やっと山荘がみえてきた!!
西穂山荘に到着
西穂山荘に到着しました。
西穂山荘と言えば…私のイメージはコチラ↓
いつも参考になる気象情報を発信されています♪
まだ時間的には早いけど…ここで一度休憩します。
お目当ては!!
しらかば平駅で購入したパン♪
ベンさんも美味しそう♪
tomoはチョコクロワッサン(1コ260円)
早く焼きたてパンが食べたかっただけ!!
のようですが(^_^;)
実は、この大休憩、とってもいいことなんですよ♪
今回はロープウェーという文明の力で、いっきに高度を上げてきました。
ロープウェーはしらかば平駅は標高1308mからいっきに西穂高口駅2156mへ。
高低差845mをたった7分であがるのです。
一般的に高山病は標高2500m以上の高所で起こりやすくなると言われていますが、
医学的には標高1500m以上をさします。
標高が高くなると気圧が下がり、大気中の酸素が少なくなるので、その環境に適応しはじめるのが1500mだからです。
この代表的な反応が、無意識に呼吸の回数を増やす「低酸素換気応答」です。
人の身体には順応性があるのにどうして高山病になるのかといえば、その素晴らしい適応力が発揮される前に標高を上げすぎてしまうからです。
高山病は酸素が少ないからなるのではなく、酸素が少ないことに体が慣れていないからなるのです。
引用、参考文献:登山外来へようこそ 著:大城和恵
上記の大城医師の著書については前記事にもあります。
ファーストエイドや山岳医療、高山病について興味のある人はぜひ読んでみてくださいね♪
というわけで…
食事などで休憩しながら身体をこの高度にならすことは、高山病を予防するためにもなるのです。
- ゆっくり登る
- 水分補給
- 栄養補給
は高山病予防の基本です!
独標へ
お腹も満たされたことだし♪
まずは丸山を目指しますよ。
登り始めるとすぐに森林限界となります。
西穂山荘を見下ろしつつ、山荘の後ろには焼岳、乗鞍岳が見えています。
↑トリカブトは名前のイメージとは裏腹にキレイなお花です。
↑ナナカマドの赤い実。秋の訪れが感じられました。
↑眼下には上高地方面が見えます。
西穂山荘で休憩中に出会った人の中には、ソロで上高地から上がってきたという猛者もいましたよ!!
↑まずは丸山2452mに到着です。
笠ヶ岳がキレイな山容を見せてくれています。
来年はあちらからコチラを見てるかな??
↑丸山から先は徐々に尾根道も狭くなります。
ザレた岩場が出てきて…岩稜歩きが始まりますよ。
独標直下は特に急です。
昔、子供たちが小さかった頃に家族で登った時は泣きそうなくらい(←私が!!)怖かったのを思い出します。
ペンキの丸や矢印をたどりつつ登ります。
↑西穂独標2701mに到着です(*^^)v
ここではたくさんの登山者が休憩中。
私たちも山ガールさん二人組と写真の撮りあいっこをしましたよ。
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ヘルメット装着
さぁ!!ここから先が本番です♪
私にとって未知の世界へ!!
徐々にガスがあがり雲が多くなってきたけれど…
天候は最高のコンディション。
暑くも寒くもない!
そして風もない!!
本格的な岩稜帯は初心者の私。
天候に恵まれ、歩きやすい登りやすい気候条件です。
今回、このために準備してきたヘルメットを装着します。
いざ、西穂高岳へ出発です。
↑ちなみに、あのキレイにとんがっているのは西穂高岳ではありません。
私はてっきり、あそこに違いない!なんだ近いじゃん!
なんて勘違いしてましたが、あれはピラミッドピークです。
そのさらに奥へ奥へと何度も小刻みなピークを登り降りします。
↑ベンさんもヘルメット装着。
↑ちょっと進んでは振り返る私。
独標に小さく人が大勢いるのがわかります。
独標は11峰で、ピラミッドピークが8峰…
各ピークごとに番号が振られ徐々に数が減っていきます。
三点支持だよ!!
気をつけて!!
慎重に…慎重に…
↑ピラミッドピークに到着です。
この後も小刻みなピークの連続ですが…
登ることに集中しているのでグッと写真の数が減ります。
景色は360度、最高の眺望でしたよ!!
↑翌週はあちらから、コチラを見ている予定♪
写真の中央のトンガリが前穂高岳~左へ吊尾根
↑だんだん、ピークの数字が減ってきましたね。
↑ガスでなんにも見えへんやん!!
って、あの先っちょのピョコんと尖ったやつがタヌキ???
↑こういうガスの雰囲気からして…雷鳥に出会わないかしら?
↑時々振り返り見ていると…あんなところ歩いてきたの??
自分でもビックリしています。
↑この↑って、ドコ???と思わずツッコミを入れたくなる…
とにかくペンキ印をはずさないように!!
↑これはもう、ガスと追いかけっこ。どちらが先に登頂する???
↑4峰はチャンピオンピーク。
ガスがぁ…
↑必死です。狭い足場。
ソールの硬さが肝心要かな。
↑この写真の向きはこれでOK。上部に空です。
↑ロープウェーの始発で登り始めていても、
山荘からの泊り客さんもいるのですれ違いがあります。
↑この山行の約1ヶ月前のこと。
奥穂からジャンダルムを通り、ここを通過した経験者のベンさん。
余裕綽々(*´∀`*)ノ。+゜*。
クドイ様ですが、私はもうっ、必死(^_^;)。
でも、不思議と怖くはないです。
むしろ、岩岩登りが楽しいです。
↑う~ん。多分、この写真の場所がそうだと思うのですが…
西穂高岳山頂直下はヤラシイ感じの岩肌の箇所があります。
ここは一番の核心部かしら??
三点支持で慎重に慎重に登りました。
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登頂
ヤッターv(=^0^=)v
ついに登頂です♪
12:30 西穂高岳、2909m登頂!!
ガスが増えていますが…
なんと、遠く槍ヶ岳が見えていました!!
↑ほんの数分で、すっかり白い雲の中。
山頂では登山者の誰もが達成感のいい笑顔をしていました♪
↑これは私のバーナーではありませんが…
他の登山者さんに声をかけて、撮らせていただいた1枚。
眼科には上高地がくっきり写っています。
↑山頂で大休憩♪
コレコレ。ホッとする一杯です。
ベンさんいつもありがとうございますm(_)m
↑なんとか槍さんと写したかった1枚!!
よ~く拡大しないとわからないけどね(^_^;)
雲が多くてもいいんです♪この景色は心に焼きついてますから(^^)v
↑右下の谷筋に一軒の赤い屋根の小屋が見えますが、
それが岳沢小屋です。
そこからほぼ直登で前穂高を目指すのが重太郎新道です。
そして前穂高岳から左へ吊尾根が続き、奥穂高へと至ります。
それがこの西穂高山行の翌週に行くルート♪
この時の心境はこんな感じ…。
私でも登れるんだろうか…。
でも、今日、ここまでこれたのだから…。
翌週のルートを眺めながらコーヒーを飲みつつ…
登頂の達成感を感じつつも、頭の中は翌週のルートへと。
不安と期待が入り混じった感じです♪
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下山
さあ。
山頂で30分ほど休憩の後、PM13:06下山開始です。
ロープウェーの時間もありますし、そんなにゆっくりもしていられませんよ。
↑なんというヘッピリ腰Σ(゚д゚lll)
本人は岩場を楽しんでるんですがね。
まだまだです(^_^;)
↑この時はチャンピオンピークを過ぎたあたりかな。
下山時は岩岩歩きも慣れたことと、登頂後の余裕?で終始、笑みでした。
下山こそ危ない!!
気をぬかないようにですよ~!!
↑達成感で、こんな岩場もよゆうの笑顔♪
↑もうすぐ独標かな。だいぶ戻ってきたよ。
↑下山が超早いベンさん。
その歩みはカモシカか忍者か!!というほど。
後ろを歩いていても、物音ひとつさせずにサッサと歩かれます。
この安定した下山のスピード感は、まさしくバランス能力の高さがポイントのようです。
↑西穂山荘まで戻ってきました。
ちょっと疲れも出てきてますね。安堵の顔です。
でも、ロープウェーまでのくだりは段差が大きいから滑らぬよう要注意です。
PM15:23。ゴール♪
安全、無事に下山することができました!!
15時着ではないけれど、だいたい予定どおりです。
駅の入口横には靴洗い場があるので助かります。
おわりに
北アルプスや高所の登山を目指すなら、避けては通れない岩稜歩き。
今回は熟練したパートナーと一緒だったことと、天候に恵まれていたおかげで、困難に感じることなく歩き通すことができました。
でも、雨や湿気、風や寒さなど…
環境によっては危険度がかなりあがります。
奢ることなかれ、今回は運がよかったんだ!
痩せた岩稜帯では緊張の連続。
石を落として他者を怪我させないように…
自分に落石があたるかもしれない…
もちろん、滑ったり転んだりなんてありえません!!
ザックが岩や木にひっかかってもバランスを崩したら大変です。
わかったこと
- ヘルメットは大事
- 日頃のトレーニングも大事
- 山行計画の重要性
- 高所登山は楽しい
- 岩登りも楽しい
- 北アルプスは魅力的な山域である!!
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