当ブログ管理人のtomoは2018年6月より、愛知県のとある山岳会(もしくは、このブログ内では山の会などと呼んでます)に入会しました。
その山岳会の中でも、アルパイン部に所属しています。
たまには?!
クライミング練習日の様子をご紹介したいと思います。
山岳会(アルパイン)の練習ってどんな雰囲気かな?
と、気になる人には参考になると思いますのでご紹介したいと思います。
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アルパインクライミングとは
アルパインクライミングとは
元来、ヨーロッパアルプスなどで、氷河や雪のある山岳地帯での岩稜、雪稜の登攀や、岸壁、氷壁などの登攀をいう。本来の意味からいえば、日本においては積雪期の山岳地帯での登攀があてはまるが、実際には、フリークライミングに対して、山岳地帯で行われているクライミング全般を「アルパインクライミング」と呼んでいる。
参考引用:山と渓谷社 保科雅則・著 登山技術全書6アルパインクライミング
ここでは細かいお話はぬき!
詳しく知りたい方はこの本を参考にしてみてくださいね。
アルパインクライミングで学ぶ要素
- クライミング動作(ムーブ)
- ロープワーク・確保支点の知識
- エイドクライミング技術(人工登攀)
- 雪山の歩行技術
- 雪山でのロープワーク
- アイスクライミング技術
- すべての技術の総合化=アルパインクライミング
人工登攀(エイドクライミング)とは
人工登攀とは
フリークライミングでは越えられない部分を、人工的な手段で登ることを言う。ピトンやボルトにかけたカラビナをつかんで登っても「A0」という難易度の、立派な人工登攀になる。スリングをかけて、足を入れて立ち上がったら「A1」というようになる。
参考引用:山と渓谷社 保科雅則・著 登山技術全書6アルパインクライミング
鐙(アブミ)を使った人工登攀
私たちの山岳会では、よくアルパインのクライミング練習に使うゲレンデが豊田市にある南山と八間です。
この二つのクライミングゲレンデは車で5分~10分程度とほど近い場所にあり、時には午前と午後で二つの場所で行うこともあります。
この日は八間で終日練習を行いました。
上の写真を見てわかるとおり、ほぼ垂直にみえる花崗岩の巨石群があります。
一か所で難易度の優しいルートから難しいオーバーハングのルートまで何本もルートがあり、人工登攀の練習には最適な場所です。
メモ
153号線(飯田街道)から345号(県道)に入る→そこからさらに右折し細い農道を500mほど進む。→路肩に駐車→森へ入り踏み跡を頼りに進む。
※農道から巨石群は全く見えません。こんなところから入るの?!という場所にあります。はじめての人にはまずみつけられないのでは???
この日はチャレンジしたルートの中で一番、私が苦手なルートから始めてしまいました。
みんなでアドバイスの声掛けをお互いにしています。
師匠はアブミが上手くなるとクライミングも上手くなるといつも言っています。
お次のルートは、アブミが岩で固定されず空中でブラブラしてしまうため難易度が少し高いということでしたが…。
私にはこちらの方がすんなりできたような…。
山岳会に入会したての時は、先輩の鐙をお借りしてクライミングしました。
そして自分のものを準備する際に、市販品のはアブミと迷いましたが、私は自作アブミを選びました。
プレート以外にもロープ、カラビナ、テープなど2本分作ると…いいお値段になりました…
自作の良いところは自分の体にあった長さなど、調節がきくところですね。
テープタイプの鐙(アブミ)は軽くて携行性もある点が良いのですが、
慣れないと安定感が悪く私のような初心者にはかなり難易度が高かったです。
アイスクライミングもする方であれば、すべての段を金属のプレートで作成すればアイゼンでテープが切れる心配がないので良いです。
値がはりますが、アブミを何本も作るつもりがなかったので、すべて金属プレートの鐙を作成しました。
師匠からのふるまい
なんと、今日は師匠から善哉のふるまいがありました!
天気の良い日ではありましたが、やはり1月。
じっとしていたら体が冷えてきます。
そんな時に、あたたかな善哉を頂いて体の中からあたたまりました!!!
セルフレスキュー
午後からは3つのパターンで自己脱出の訓練をしました。
セルフレスキューの方法は様々。
今回、教えていただいた3つのシチュエーションを想定した自己脱出方法は、少ない道具でできる(その時に持っているであろう道具)基本的な方法のようです。
でも、正直…。一回しただけでは全然覚えられない…💦
何回でも復習して、確実にできるようにならないと
- リードが宙吊りで動けなくなった時の、ビレイヤーの自己脱出
- セカンドが登っている途中で宙吊りになった場合のリードの自己脱出
- 自分が宙吊りになってしまった時の自己脱出
ビレイ時のセルフビレイは、はじめから距離を考えてしないといけない。(もはや自分の備忘録的になってますが…)
最後は自分が宙吊りになった時の自己脱出の練習をしました。
ポイント
一番だめなのは2本の結び目がくっつきすぎ、さらに下方向に荷重をかけてしまい、シュルシュルーと下に落ちて行ってしまうこと。確実に2本のシュリンゲを交互に荷重をかけること。登る時も降りる時もそれは同じ。
おわりに
今回は夕方の4時までみっちり練習。
はじめは天気が良かったことから、クライミング練習ではなく、雪山登山に行きたかったので少し気が重い調子での参加でしたが(;^_^A
練習がはじまると、楽しくて時間がたつのもあっというまでした。
山の会に入会してはじめてのクライミング練習をしたのも、今回の八間でした。
はじめてのクライミングに、手も足も出ない?!
自分がもどかしくて、どうにも情けない気持ちになったものです。
その時のことを思い出すと、今回が格段に自分が登り方も成長していると実感できました。
まだまだ初心者レベルですが、初心者なりに、自分でも少しは成長しているという充実感を感じました。