お花大好きな、当「やまのぼりブログ」管理人のtomoが、関西のユキワリイチゲの自生地に行ってきました。
ユキワリイチゲ
ユキワリイチゲとは
キンポウゲ科 多年草(イチリンソウ属)
イチリンソウ属は世界に約150種あり、多くはユーラシア大陸に分布しています。
日本には11種が自生していると言われており、近畿地方以西の本州、四国、九州に分布します。花をつける茎の高さは15~30㎝で、三つ葉のような三つに分かれた葉をつけます。早春に花茎をのばし、その先に直径3~3.5㎝の花を1つつけます。薄紫色をして花びらのように見えるのは萼片です。
石灰岩・緑色岩地帯に分布する傾向があり、水はけのよい砂まじりの土層がある川岸の竹やぶのそばなどにはえる。
日本固有種
関西の自生地情報
関西のユキワリイチゲの自生地として有名なのは滋賀県の
滝樹神社です。
しかし、上記記事に記録した通り前回の滝樹神社訪問では、天気が悪く咲いている姿をみることができなかったため、今回は自宅から近くに咲いている自生地に行ってきました。
以前から「どうやら、近場でユキワリイチゲの自生地があるらしい」
ということはわかってはいたのですが、具体的には知りませんでした。
ここは花好きの嗅覚で??
ネットなどの記録からおおよその検討と、自分の過去にユキワリイチゲを見た時の植生の特長から「この辺かな?」と狙いを定めて行ってきました。
自生地を守るために
植物の保護のためには、絶滅危惧種などの希少な植物の自生地をインターネットに詳しい位置情報を書くのは危険と判断したため、今回の記事について大幅に記載内容を見直しました。
逆に、○○の花の自生地です!と公表し囲いをして守るという方法もありますが、自治体が公表していない場合においてはやはり明記しないことが希少な植物を守っていくことにつながるのかもしれません。
私自身も植物を愛し、また写真撮影するものとして、その植物を自分のせいで絶滅に追いやるのは相反する行為だなと気づきました。
自生地ではお花を踏まないよう気を付けていますが、今後も細心の注意を払いたいと思います。
中には転売や自宅で個人的に楽しむために植物を採取、盗掘する人がいるらしいですが、そのせいでどんどん自生地の株数が減ってきている植物もあるようです。こんなことは言語道断です
絶滅が危惧されている動物とおなじように、植物も種を絶やさないように大切にしていきたいですね。
花の生育環境の特長を把握する
まさしく、先に記載したユキワリイチゲの生育環境の特長にマッチした場所です。
多年草のお花は毎年同じ場所に咲きます。
一度、生育環境の特長を覚えると「この辺にありそうだな」といった感覚的にお花が咲いている場所をわかるようになってくると思います。
ユキワリイチゲのそばに咲いていた桃の花
お花にはそれぞれ育ちやすい環境の特長があります。
例えば、沢や滝に近い湿った明るい斜面とか、カラッと乾燥した砂礫地に多いとか…。
この時期の、こんな場所には野生のランが隠れていそうだな!?
などなど…。
そんな自分のお花センサーが発動して、本当にはかなき小さな花を見つけた時って本当にうれしいですよね。
2024年ユキワリイチゲ開花しています
2024年3月
まだかまだかとウズウズしていましたが、ついに行ってきました!
すでに開花しているであろうことは承知の上でしたが、何せお天気と自分のタイミングが難しい。
ユキワリイチゲの開花には、日照とある程度の温度も必要。
本日は唯一、お日様がでてくれそう、かつ気温のあがる11時を目安に現地げ向かいました。
しかし、いざ駐車地へ到着してみると車の車外温度は10度へ。
やはり山の麓。
気温が下がってしまいました。
それでもいい。
例え、花の開き具合が足りなかったとしてもユキワリイチゲに会いたい!
そんな気持ちで向かってみました。
たっくさん、群生しているのですが、どれも花が閉じています。
でも、よ~く探してみよう
そう、パッと華やかに花開いていなくても可憐なのがユキワリイチゲ。
薄い紫色の上品さと、はずかしげに少し開いている健気な感じがなんとも言えません♡
お天気と自身のスケジュールが合う限り、また会いに行きたいと思います。