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やまのぼりブログ

雪山(冬山)登山のグローブについて

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はじめに

Hans / Pixabay

雪山登山を本格的にはじめて1年。

(私の数少ない?!雪山経験についてはコチラ↓の記事でもご紹介しています。)

指先の防寒対策、グローブのレイヤリングについて難しさを感じているのは私だけでしょうか?

2018年の6月。

愛知県のとある山岳会に入会してから、雪山登山(アイスクライミングを含む)をするようになりました。

ことさら山行中や準備段階でウェアのレイヤリングについて考える場面が増えたように感じます。

今回の記事では特に指先の防寒対策、グローブについて考えてみたいと思います。

雪山登山のグローブのレイヤリングの参考になれば嬉しいです

 

雪山のリスク

arvarga / Pixabay

ひとことで雪山と言っても、標高の低い山の降雪期もあれば、標高の高い山でも積雪期や残雪期と環境は様々です。

この記事では降雪があり積雪も増える可能性がある時期を前提にしています。

ココがポイント

特に降雪期の雪山に注意しなければならないリスクは雪崩、転倒、凍傷、低体温症です。

西高東低の冬型の気圧配置になったときや、低気圧の通過時は、山は大荒れの天気になります。

イメージしてみてください

行動中に猛吹雪にであってしまったとしたら?

吹きさらしの稜線上で強風にさらされた時間が長いほど、低体温症や凍傷になりやすいです。

もしすぐに逃げ込めるような山小屋などがなかったら?

吹雪の中をさまよい体力を消耗し、やがて力尽きて低体温症になり命を落としてしまう…

というのが、雪山でのよくある遭難パターンです。

気象や地形などの外的要因が大きい雪山だけど、自分でできるリスク管理はないのかな?

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レイヤリングの重要性

八ヶ岳の雪山縦走。テムレス黒を装着中。

なかでも凍傷や低体温症の大きな原因は「寒冷・濡れ・風」と言われています。

二つの濡れ

外側からの濡れ…降雪中の行動。深い雪をかき分けながら進むなど。

内側からの濡れ…汗(ウェア内で水蒸気の逃げ場がないと結露となる)

凍傷や低体温症にならないためには、保温や適切なレイヤリングが重要になります。

凍傷になりやすい体の部位は手足の指先、耳、鼻、顔面です。

レイヤリングの構造

  • ベースレイヤー…体から放出された水蒸気と汗を吸い上げる。
  • ミッドレイヤー…ベースレイヤーが蒸散させた水蒸気を吸い上げ、さらに蒸散させる。中間着であるが気温の高い晴天時には最も外側の層となるため断熱性も兼ね備えていること。(使い分けが最も複雑な層とも言える。)
  • シェルレイヤー…ミッドレイヤーが放出した水蒸気を外に逃がすことと、防風、防水性が必要な層。

ココがポイント

濡れていると体温がどんどん奪われるため、ベースレイヤー、ミッドレイヤー、シェルレイヤーによる適切なレイヤリングにより乾いた状態を保つことが大切です。

グローブも考え方は同じです

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手袋(グローブ)も基本のレイヤリング

インナーグローブ

手袋のレイヤリングの一番ベースとなる層。

速乾性があり、またこの層は行動中は絶対外さないことを考慮し、操作性高いものを選びたい。

保温のグローブ

手袋のミッドレイヤー。保温性の高い中間層。

シェルグローブ

手袋のアウター。防水性、防風性の高いシェル(殻)の最も外側の層。

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管理人(tomo)のおすすめ

すでに、けっこう使いこんでくたびれてきたような?!

基本の三層のレイヤリングの他に予備として常備しておきたい手袋がこれです。

スキーや登山、日常生活での雪かきなど巷で大流行の防寒テムレス。

以前のものはゴム手袋感がスゴイ青い色に抵抗があったけど、が発売され是非使ってみたいと、即、ゲットしました♡

私も昨年12月より山行に導入しました。

上の項目で取り上げているように、手袋一つで1万円オーバー。

雪山準備には手袋のレイヤリングにかける金額も半端ないですよね💦

人気アウトドアブランドのものに比べ、テムレス黒は値段が半分以下と、コスパが最強に良いです。

最悪、落としたりなくしたりしてもあきらめられるような…???

(登山用品のお値段が高いので、金銭感覚がおかしくなってる???)

 

アイスクライミングやロープワークを伴う行動では使用できませんが、

※滑り止め機能が良いので、ビレイ時にロープとからまり巻き込む危険性があります。

普通の雪山歩き用としては、アウター(シェル)として、かなりの頻度で使用しています。

めっちゃ、ヘビロテしてます

 

そしてもう一つ。

手袋のミドルレイヤーとしておすすめしたいのがコチラ。

ウールの手袋

ラックナー ヒマラヤングラブです。

かなり分厚く、単体でも保温力の高さはすぐにわかると思います。

サイズはXSでも、やや大きめ

これを知ったのは山の会の山行中のこと。

師匠がこのウールの手袋だけで過ごしているのを見て

アレ?(オーバーグローブをしなくて)寒くないの??

と不思議に思ったのです。

山の会の山行。御在所岳(本谷)でのアイゼン、ロープワーク練習

師匠にたずねても「ぜんぜん!(寒くない)」と笑顔で返答。

これは何か、秘密があるに違いない!!と自宅で調べてみました。

 

すると、未脱脂のウールの手袋は昔から定番のようですね。

未脱脂、ウール100%。

油脂分が雪をはじいて濡れても暖かいのです。

 

使ってみると、本当に…本当に…

暖かい!!

防寒テムレスとヒマラヤングラブの組み合わせは最強です。

二つ合わせても1万円以内でおつりが来ます。

そして最強に寒い2000m級の山や厳冬期登山では、

オーバーグローブとウール100%のグローブ(+インナーグローブ)

が最強という定番の組み合わせが出来上がりました!!

まとめ

今回の記事では雪山登山のレイヤリングの重要性をもとに、グローブをご紹介しました。

雪山登山の準備にグローブはどれを選べばよいのか迷ったなら、ぜひぜひ参考にしてください!!

凍傷にならないことはもちろん。

汗冷えしないよう、上手く着脱して使い分けれるようになれば雪山の上級者!?

私も雪山登山、楽しみながら山の会の練習も技術向上のため頑張ります♪

 

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