岐阜県にある天生県立自然公園【天生湿原】【籾糠山】へ行ってきました。
ブナの原生林の中を歩き、幻想的な風景の湿原、籾糠山の植生豊かな6月に咲く花々を愛でる、
フラワートレッキング、花めぐり山行です。
ルートがいくつかあるので、自分にあった山行プランで初心者から親子連れまで楽しめますよ。
天生湿原とは
標高1400mに位置する岐阜県の天然記念物に指定されている高層湿原です。
春には水芭蕉やリュウキンカ、夏にはニッコウキスゲが咲き誇ります。
ブナの森に囲まれた湿原です。
登山口から天生湿原まではよく整備された道なので、初心者にも安心です。
登山口から天生湿原までは片道約40分。
この片道40分は案内のパンフレット的に、ゆっくりめに歩いてと考えて良いでしょう。
一般成人なら実際にはもっと早く着いたという人の方が多いようです。
参考サイト:飛騨の旅
籾糠山とは
標高:1744m
県立天生自然公園で、自然公園協議会(飛騨市観光課内)が公園の管理を担当。
入山には森林環境整備推進協力金(500円)を徴収されている。
渓流、湿原、花、眺望をすべて備えた素晴らしい山。
山頂からは北アルプスの山々、眼下にはブナの森が広がる。
登山適期:6月上旬~11月上旬
選べるルート
- 山頂を目指す周回するルート(片道約3時間)
- カツラ門までを目指すルート(片道約1時間半)
- 天生湿原までを目指すルート(片道約40分)
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登山・ハイキングのポイント
湿原までならスニーカーやハイキングシューズでok。
個人的には湿原よりさらに進まれるルートの場合、靴や雨具、飲料、食料など装備はしっかりされることをお勧めします -
登山道や案内看板がしっかりされています。
熊と出会わないために、しっかり音を出して人間がいることをアピールしましょう。
アクセス
住所:岐阜県飛騨氏河合天生
アクセス:国道360号線天生峠
ポイント
天生県立自然公園までの国道は冬季閉鎖期間があります。
令和1年の飛騨市側は7月上旬開通予定です。
白川村側は6月5日に開通されました。(国道360号線は白川郷から入れます)
アクセス(2023年5月末現在)
今年も(2023年5月末現在)通行止めのため、白川郷方面からは天生峠までは行けません。
そのため遠回りにはなりますが、飛騨市側からおとずれました。
参考
正式な発表ではありませんが、受付所にいらっしゃった案内スタッフのおじさまのお話では、今年は6月10日ごろに開通予定とのことです
6月に咲く天生湿原・籾糠山の花レポート
往路 登山口⇒天生湿原⇒ブナ探勝路⇒籾糠山
復路 籾糠山⇒カラ谷登山道⇒天生湿原⇒登山口
籾糠山に咲く6月の花
タニウツギ エンレイソウ コケイランツクバネソウ ギンリョウソウ マイヅルソウ ミヤマツボスミレ ゴゼンタチバナ ツマトリソウ タテヤマリンドウ ワタスゲ ニッコウキスゲ ウラジロヨウラク リュウキンカ オオバミゾホウズキ ラショウモンカズラ ノビネチドリ オオバユキザサ サンカヨウ ホウチャクソウ カラマツソウ オドリコソウ ミヤマカタバミ ツバメオモト ムラサキヤシオ アカモノ キヌガサソウ サイハイラン フガクスズムシソウ
フガクスズムシソウは絶滅危惧種です。
2023年5月末の籾糠山・天生湿原
毎年、この時期になるとお花を求め必ず行きたくなる籾糠山&天生湿原。
今年も訪れることができましたので記事更新しました。
お花は1~2週間、違うだけで観られる花の種類や数もどんどん変化します。
花情報は要チェック!
クマよけのガンガン音を鳴らす鐘?が、一斗缶から炊飯器のお釜に見える?ものにリニューアルされていました!
もう、何度も訪れている籾糠山ですが、毎回、新しい発見がありおもしろいです。
今回はざっと見られたお花を中心にご紹介しますね。
マイヅルソウ
マイヅルソウはよく見かけるお花ですが、ブナの道に群生地がありました。
そこはまだ花は咲き始めていなかったため、満開になった時は圧巻だと思います。
ムラサキヤシオツツジ
ムラサキヤシオはブナの道もカラタニでもたくさん見られます。
人の視線の高さに咲いているので、華やかさも増し癒されます。
チゴユリ
チゴユリも、咲いている個体数は少ししかみつけられませんでした。
ミツバオウレン
朝の連続ドラマ小説「らんまん」でキーポイントとなっているバイカオウレン。
その仲間でもあるミツバオウレンです。
名前の通り、葉っぱが三つ葉(三枚です)
ニリンソウ
ニリンソウはニリンソウでも、こちらでは緑のニリンソウを探すのがお楽しみ。
緑のニリンソウは上高地の群生で見られることをご存知の方も多いと思いますが、ここ籾糠山でも見つけられます♡
水芭蕉の群生地
天生峠の開通を待ってから訪れると、毎回、この水芭蕉の最盛期を逃してしまうんですよね。
だからか、今回は水芭蕉とリュウキンカの素晴らしいコラボが見られとても満足
黄色はリュウキンカ。
白が水芭蕉。
SNSでこの群生地の写真をあっぷされているのを観て、ぜひ、梅雨前に行ってみたいと思い立ちました。
今回は梅雨入り前ギリギリの良いタイミングで本当に行けてよかったです。
ハウチワカエデ
ハウチワカエデも道中、たくさん見ることができます。
タムシバ
タムシバは人よりも高い場所で咲いていることが多いため、お花をこんな近くで撮影できるなんて!
しかも春のお花なため、綺麗な個体をみつけられラッキー。
ツバメオモト
こちらも白が美しい可憐なお花。
ツボミもたくさんあったので、まだまだ楽しめるお花のひとつですね。
イワナシ
姿形が私にはとっても色っぽく見えるんですよね。
好きなお花の一つです♡
お花で溢れているカラ谷は下山路のお楽しみにして、登りはブナの新緑を堪能するのが恒例となりました。
タケシマラン
タケシマランも珍しくはなく、よく見かけるのですが…
なんせ、小さくて撮影が難しい!!
サンカヨウ
どこを歩いていても、すぐに見つけられるでしょう。
雨上がりの花弁が透明になった様も素敵ですよ。
どの標識も新しく立派なものになっています。
山頂でしばしお昼休憩にしました。
同行者から養老軒のイチゴダイフクを頂き、大変美味しかったです♡
カタバミ
カタバミは白がよく見るタイプです。
こちらでは赤のカタバミも群生している箇所がありました。
キヌガサソウ
キヌガサソウも咲き始め。
まだまだこれからたくさん見られますよ
ここで二度目の休憩タイム
のんびりコーヒーをここで飲むのも恒例です。
景観の良い場所で、周囲にはニリンソウも群生しています。
人が少なければお昼寝でもしたいような、そんな午後でした。
キクザキイチゲ
カラ谷ルートではキクザキイチゲの個体数も多いです。
○○イチゲの種類は春のお花といったイメージ。
たくさん見られ嬉しかったです。
コキンバイ
黄色の野イチゴ?と見間違えてしまったコキンバイ
とりあえず写真でとっておき後から確認することも多いです。
水芭蕉とリュウキンカ、遠くで撮影が困難だったタテヤマリンドウの群生が今は湿原の最盛期です
ヒメイチゲ
ヒメイチゲもよく見かけるお花ではあるのですが、なんんせ小さい!
素通りしてしまわないよう、ようく観ていたら下山の終盤にみつけました。
ミツガシワ
もう少し先に咲くイメージだったミツガシワ。
今年は花の咲き始めが早い印象です
周辺の観光・温泉
籾糠山を下山後の立ち寄り湯に、日帰り入浴ができる白川郷の湯がおすすめですよ。
白川郷への観光と、籾糠山登山や天生湿原へのハイキングを組み合わせた旅行も良いですね。
登山まではしんどいけど、天生湿原だけならスニーカーでも十分行けるのでおすすめです
飛騨市側から帰るなら
日帰りの立ち寄り湯はこちらを利用させていただきました
道路上の案内看板はあまり多くはなかったため、ナビ設定されて行くのをおすすめします
広い洗い場と湯舟で、ゆったりできました。
温泉は少しぬるっとした肌さわりです。
お値段も手ごろで、JAFカードで100円の割引きもありました。
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