久しぶりに夫と夫婦登山に出かけました。
行き先はいつもの金剛山。
夫は年内、登り納めの登山。(の、つもりらしいです。)
ルートの選択は私にお任せだったので、
まさかこんなルートで登るなんて考えてもいなかったよね(^_^;)
カトラ谷の台風の影響は甚大なものでした(´;ω;`)
春にカトラ谷に訪れたときの山行記事はコチラ↓
このニリンソウの花咲くお気に入りのルート「カトラ谷」
今回は、10月の台風の影響が気になっていたので、ほとんど下調べをせずに往路に選択しました。
様変わりしたカトラ谷に大ショックです・(ノД`)・゜・
ルート
am9:05 登山開始
am9:34 カトラ谷分岐
am10:52 山頂広場
am11:30 下山開始
pm0:30 下山
山行記録
まずは、さわやかトイレのある駐車場に停車。
週末というのに、そして出だしも遅く朝9時なのにこのすき具合。
「まつまさ」さんの横を通りすぎまーす。
右へ行くと、千早本道。
私たちは左へ。
タカハタ道の分岐も通りすぎ、カトラ谷を目指します。
この時、ちゃんと「土砂崩れあり」の表示を、もっと、もっとじっくり見とくべきやった(^_^;)
林道からして、この土砂の跡。
全く、雰囲気が以前とは違います。
林道が一部川のようになっている箇所、大きな石がゴロゴロ。倒木もたくさん。
大丈夫か?!と思いつつも進みます。
このあたりで、今時風の山ガールさん二人を前方に見かけます。
あの方たちは確か駐車場で見かけた人では??
心の片隅で山ガール二人組でも進めるのだから、大丈夫では??
なんて、思ってしまいました。
いろんな意味でゴメンナサイm(_ _)m
ここから先が、どんな事になっているのか…
この時はまだ想像だにしてませんでした。
滝も一応、健在ですが…風情はありませんね。
水量の少ない箇所が氷はじめていますよ。
ツララもたくさん成長しております。
ミニチュアの氷瀑がいくつも出来上がっていました。
自然の造形。
ルートは、小さな谷を濁流が押し流した跡、といった雰囲気。
濁流の水が元の水量に戻り、景色は様変わりしていました。
木はなぎ倒され、倒木の残骸がグチャグチャと残っています。
そんな倒木の先っぽから、大きなツララ。
氷。
上から落っこちてきたのかな?
手袋の手で、氷を掴んでいるのわかりますか??
台風の跡がそのまま…。
ルート上の景色は、ずっとこんな感じです。
一部はもとのルートがわかる箇所もありました。
このあたり、もともとのカトラ谷の一番の危険地帯。
それを越えると、元からあったハシゴが健在でした。
ハシゴを超えたら、春にはニリンソウの花咲く自然の階段状の坂なのですが…
めちゃくちゃ(゚д゚lll)
跡形もなく…
(´・ω・`)…。
ガッカリです。
はじめてカトラ谷でニリンソウを見た時の感動が忘れられなくて、私はこのルートが好きだったのですが…。
残念としか言いようがありません。
無残な姿にガッカリしつつ。
元のルートの面影と、人の踏み跡や周囲の地形や景色に注意しながら進みます。
春には一面のお花畑になる場所に出てきました。
この開けた場所なら、土砂崩れの被害を受けていない箇所もいくらか残っているので、なんとか春に少しは期待できそうです。
全滅ではない、それだけが救いですね。
アニマルトラッキング
今回、登りのカトラ谷ルートで出会った動物の足跡です。
これは千早本道のような整備(されすぎた??)ルートでは、なかなか出会えないと思います。
足跡がわかりやすいようにと、画像は少しカラーを加工しています。
↑こちらは右の方に長細い楕円形のような足跡。
ウサギでしょうか?
左の方には犬のような肉球がわかる足跡。
キツネやテンのような動物かな?
複数の動物が同じ進行方向に向かっているのがわかります。
きっと獣道なのかな。
↑これは肉球がよりクッキリしている足跡。
↑コレ♪
山登りしていて、こんな可愛い足跡ははじめてです。
鳥の足跡。けっこう大きく感じるのですが、カラスではないようです。
地上でピョンピョン飛び跳ねるような、歩き方をする鳥ではなく、片足ずつ歩く「ウォーキング」をする鳥の足跡のようですよ。
登頂~下山
お花畑から、山頂広場まではすぐです。
この汗かきの急登は土砂崩れの被害なくもとのまま。
一汗かいて登りきると…こちらのカトラ谷に入らないようロープが張られていました。
山頂広場に到着です!
定時のライブカメラの撮影にも参加しました♪
ベンチに座り、小休止。
いつもの餌台に、ヤマガラなどの野鳥が集まってきます。
私は餌をおいてはいないけど、人間が近くで飲食しているだけで寄ってくるのかもしれませんね。
山頂広場30分程度、暖かい飲み物と軽食で休憩していました。
カマクラが成長中です♪
轉法輪寺へ移動。
念のために軽アイゼンを装着しました。
階段が凍っていたので、一応役立ったかな。
お堂の前では、お経を唱えている人がいて一緒に聞かせてもらいましたよ。
なんだか、身が引き締まるようなシャキっとした気分に。
弁天さんの池も凍っています。
昼からは天気も一時雨との予報。
本日は長居しないで下山するとします。
千早本道で下山しました。
まとめ
道迷いや転倒などなく安全?無事に登山できたのは結果であって、本来なら選ぶべきでないルートだったと思います。
ヤマレコなどで検索すれば、他にもカトラ谷ルートの状況をアップしている方はたくさん、おられるのですぐにわかったこと。
あまり、深く考えずに選択してしまった計画性のなさにも反省です。
思いがけず、ワイルドすぎる?!いや、山とは?自然の本当の姿を垣間見たような、そんなルートだったかもです。
ピンクテープがところどころあるとはいえ、それは登山道を示すものではないような感じでした。
元の地形やルートを知っているからこそ、歩けたような気がします。
ルートファインディング能力を試されているような緊張感ある登山でした(^_^;)
やはり山登りは土砂崩れで、景色も悲惨なルートを歩いても楽しいものではありません。
カトラ谷は様変わりしてしまい、さみしい気持ちもいっぱいですが、お花畑はかろうじて助かっている箇所もあります。
どうか、春にはまたニリンソウの花咲く素敵な景色を楽しみたいものです。