北岳バットレスとは
日本を代表するバリエーションルートの一つ。
バットレスとは建築用語で「控壁」や「胸壁」という意味があります。
北岳のバットレスと一言で言っても、この巨大な岩壁には様々なルートがあります。
今回、私たちが登ったのは「第4尾根主稜」。北岳バットレスの中では一番登られているルート=入門アルパインルートです。
ここが難しい!!
2010年10月、城塞ハング右側の崩壊により最終ピッチのⅢ級ルートが登れなくなったそうです。
入門アルパインルートではありますが、ルート最終で「フリーでⅥ級」はあると日本登山大系に記載の城塞ハングを登るという大仕事が待っています。
標高約2500m付近までのアプローチ。そしてそこから山頂まで約600mを登攀するロングルート。
高度感あり、ロケーション抜群!!クライミング終了点からは徒歩約20分で山頂に行けます。
北岳・北岳バットレスの山行概要
山域・山名 | 南アルプス・北岳バットレス(標高3193m) |
山行目的 | バットレス第4尾根登攀から北岳本峰を目指す |
期間 | 2018年8月18日(土)~8月20日(月) |
参加メンバー | 男性4名・女性4名 |
コース・日程 | 1日目:広河原~二俣~白根御池小屋テント泊 2日目:白根御池小屋テン場~bガリー大滝取付き~4尾根取付き~マッチ箱のコル~城塞ハング~4尾根終了点~北岳頂上~肩の小屋~草すべり~白根御池小屋テン場 3日目:白根御池小屋テン場~広河原 ※下山後は温泉♬ |
師匠はじめ先輩方は昨年は同じルートを二日間の日程で行ったのだとか!!
しかし今回は師匠と女性の大先輩1名以外は、バットレスははじめて!北岳はじめて!の人ばかり。
健脚そろいの精鋭メンバーではありますが、バットレスの登攀は3組(3・2・3名)に別れての大所帯なため、余裕を持った行動ということで、ゆとりのある日程になったようです。
1日目(2018年08年18日)
名古屋駅前で先輩方と待ち合わせ。
車に乗り合わせて出発です♬
他のメンバーとの集合場所は芦安地区の無料駐車場。
通行規制区間:平成30年6月22日~平成30年11月4日
県営林道南アルプス線 | 南アルプス市芦安足倉・夜叉神ゲート~広河原 |
県道南アルプス公園線 | 早川町奈良田開運ゲート~広河原 |
全員集合したところで予約してあったジャンボタクシーに乗り込みます。
8名乗車し1台1万円(プラス、利用者協力金:一人片道100円)でした。
登山口:広河原インフォメーションセンター
早速、トイレ、準備運動など各自、支度を整えます。
広河原インフォメーションセンター内には広くて清潔なトイレ、休憩室、給水コーナー、ロッカーも設置されており快適ですよ。
まずはメンバー揃って♬(サングラスかけてる方は、お顔隠してません(^^ゞ)
広河原への吊り橋は、お決まりの撮影スポットですね♬
白根御池小屋のテント場へ到着。
白根御池小屋は新しくてきれいな小屋の印象です。
今回はテント泊でしたが、小屋にも泊まってみたくなるような、スタッフも感じのよい雰囲気。
すでにテント場はだいぶ埋まっていましたが、なんとか張る位置を定めました。
皆で協力してテントを張ったら少し休憩。
ロープワーク復習
計画よりも1時間早く小屋に到着したので、私たちメンバーは師匠の指導のもと明日のバットレス登攀のため、ロープワークの復習をしました。
私、アルパインクライミングを始め、ものすごいスピード感でバットレスまで来てしまいました。
はじめて外岩でクライミング練習をしたのが6月24日、南山での練習です。
再び夏山山行に向け南山での訓練、岩場の通過訓練をしたのが7月1日。
2週間後の7月14日に八ヶ岳、阿弥陀南鐐&横岳へ大同心稜。
外岩5回目が北岳バットレスなんですね。
山の会の先輩でも、なかなかこんな機会に恵まれることはないから絶対に行った方が良いと勧められたとおり、
こんなにも早く本格的なアルパインルートを経験できるなんて、とてもラッキー☆
今回はリードなんてもちろんできません!!ビレイもできません。
こんな私をこの山行に参加させてくださった師匠はじめメンバーの先輩方には感謝してもしきれません!!
おすすめ本、雑誌
本格的なバリエーションルート、アルパインをするにあたって事前に揃えた資料がコチラ。
ではでは北岳バットレスの本番!2日目へと続きます。