山で怖い思いをしたこと、ありますか??
私は登山中に遭難や大怪我、心霊体験など怖い思いをしたことは一度もありませんでした。
しかし!!
唯一山登り中に怖い思いをしたのが…
実は今年のことです。
5月某日。
この日も夫と二人で、鈴鹿山脈の最北に位置する霊仙山に行きました。
霊仙山は花の百名山でもあり、ぜひ登ってみたかった山の一つ。
天気は曇り。
登り始めからどんよりとしていました。
ルートは榑ヶ畑コース からの出発です。
↑途中、唯一の山小屋の「かなや」さん
登山口からしばらくは林間を歩きます。
雨はなんとか降らなそう。
花なんぞを撮る余裕もありながら
ウキウキとした気持ち♫
特に危険箇所もなく進みます。
芽吹き始めの新緑の小道。
わ~!!こういう道、好き。♥。
なんて、ウキウキ登山を楽しんでいたのですが…
段々と遠くからガスが近づいてきてる気配( ̄□ ̄;)!
5合目の見晴らし台に着いた時、若干の風の強さを感じ始めました。
でも、この時はまだ「風」よりも「雨」や「ガス」を心配していました。
ポツポツと雨も時折降ったり止んだり…。
この先は樹林帯をぬけ、稜線に出ます。
どうしようか?
もうちょっとだけ、進んでみる??
う~ん。
どうする?
どうせこんな天気だし、上(頂上)までは無理だとしても、行けるところまで行ってみる?
夫と二人。
こんな会話を交わしました。
そしてほとんど樹木がなくなり、砂利の滑りやすい九十九折の登山道。
岩や木といった風よけになるものが何一つない斜面。
身体がすぐに冷えてくるのがわかります。
一旦、ザックを降ろし夫も私もレインを着ました。
細かい砂が、強い風で顔を打ちます。
あれ?
なんか、コレ大丈夫??
お互いに不安な顔色。
これ以上進むのか、引き返すのか?
まだ行けそうな気もするし…無理はしないほういい気もする。
私たち以外にも先を歩いて行った登山者の姿は見えません。
ということは、先に進めたということ?
後ろからも男性4人のグループや、3人家族と思われるグループが近づいてきます。
私たち夫婦は迷いながらも少しづつ進みました。
しかし、進めば進むほど風が強くなります。
顔を打ち付ける細かい砂が、時々、目や耳にあたりめちゃくちゃ痛い。
わ~(;_;)
どうしよ。
ついに、私たちは普通に立っていることもままならなくなりました。
強い風を避けるように、二人してしゃがみこみます。
↑写真でかぶっているマーモットの帽子。
とってもお気に入りだったのですが…
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しゃがもうと下を向いたその時、風に吹かれて一瞬にして帽子が空中へ!!
この時。
飛ぶ帽子にパッと反応した夫。
残念ながら帽子に手は届きません。
あ~あ。
夫が言います。
でも、灰色の空の中に消えた帽子よりも、夫が風で転んだり落下しなかったことにホッしました。
一瞬にして消えた帽子。
風を背に座り込みながら、帽子が飛んでいったであろう方向を見つめます。
胸がドキドキ、バクバクしています。
これが帽子じゃなく、自分だったら…。
もう、これ以上進むのは無理だ。
そう感じていたところに私たちを追い抜いて先を歩いていたソロの男性が二人、下山してきました。
一人の方は頂上まで行って戻ってきたとのこと。
もう一人の方は風と、ガスで方向がわからなくなりそうになったため危険を感じて、途中で戻ってきたとのこと。
下山しよう!!!
私たちは腰をかがめて低い姿勢で、風にあおられて転倒しないよう気をつけ、くだりはじめました。
まもなく樹林帯に戻りました。
林の中というのは本当に風が嘘のように弱まり、さっきまでの強風が信じられないほどです。
しかし下山中もどんどんと登りの登山者とすれ違います。
早い時間から下山してくる私たちに声をかけてたずねてくる人もいます。
私たちも、強風のため危険だから下山したのだということをなるべく伝えました。
それから風は止んだのか、それとも強風でみんな下山してきたのかはわかりません。
まとめ
登山する時に気をつけるのは、風も大切です。
この霊仙山での体験から、登山前にただ天気を
晴れなのか雨なのか曇りなのかをみるだけでなく、風を気にするようになりました。
気象庁によると風の強さは
平均風速(m/s)
10以上15未満→やや強い風(風に向かって歩きにくくなる。傘がさせない)
15以上20未満→強い風(風に向かって歩けなくなる、転倒する人もいる。高所での作業はきわめて危険)
とあります。
いくら晴れていて雨が降っていないからといっても、風が強い日はとても危険です。
「てんきとくらす」で天気が晴れでもCマークがついているのには、ちゃんとわけがあるのですね。
山頂や谷、風の通り道になっている場所では天気予報の平均風速をはるかに越える強い風が吹いていることが多いです。
風は体感温度を下げ、体力も消耗します。
私のように低山中心の登山でも風の恐怖を感じることがあります。
もしこれが2000~3000m級の山だったら?
テントなど重い荷物を背負っていたら?
足場の悪く狭い道だったら?
初歩的なことだとは思いますが、山での遭難や事故が年々増加している現在。
これからも無理をしないで安全登山を楽しんでいきたいです。
登山レンタルならそらのした
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