関西の低山で春のお花探し。
岩湧山は金剛山のすぐ近く。
萱の山上台地の風景が有名な岩湧山ですが、他にも見どころがたくさん。
関西の山登り、今回は日帰りで岩湧山をバリエーションルートで登ったり降りたり、遊びます♪
山行概要
岩湧山とは
標高:897m
関西百名山・新日本百名山・大阪50山
展望ポイント:山頂台地のススキの原が有名。ほぼ360度の展望が楽しめる。大阪平野や大阪湾、金剛山の天望あり。
破線ルート、バリエーションルートは一般的な地図ではなく
ちゃんと等高線のある詳細なマップで確認しながら行きましょう。
現在地の確認のためにGPSがあるとさらに安心ですね。
ヤマレコの地図やヤマップのようにスマホで、時々、確認しながら歩くの方法の一つ!
岩湧山はもっと楽しめる!花の種類も多く、岩場やバリルートで歩くと他にも発見がたくさんありますよ!
のんびりハイキングのつもりが、ガッツリ山歩き
まずは車道を歩き滝畑方面へ進みます。
途中、火の用心の看板(NO.80)から山道へ入ります。
今日は関西の低山で、のんびりお花探しのハイキング♪
の、つもりでいた私ですが…。
今回、ご案内してくださった山仲間さん。
軽~く、考えていた私が甘かった!!
とんでも、ございません。
低山でもガッツリ山歩き!!
一般登山道ではなく、まずは細い尾根道に入り込みました。
自然林のフカフカ小道の細尾根から、すぐに植林地帯へ突入です。
ハァハァ息が切れてきました。
花粉症のため、マスク着用の私には急登がかなり堪えます💦
途中、珍しい植物を見つけると、写真タイムという名のしばしの休憩タイムです。
ツチグリを発見♪
まるで地球の生物とは思えない容姿ですよね。
ほとんど獣のふみ後程度の道なき道を進みます。
でも、よ~く、見ると、ピンクテープがちゃんとあり、一応、人が通っていることがわかります。
これは、もしや…。
そう!その、通りでした。
すでに花粉の洗礼を受けつつ、直登をヒ~コラ、ヒ~コラ💦
登ります。
今日はめちゃくちゃひさしぶりのアプローチシューズを履いてきて大正解。
このところ、冬山登山靴ばかり履いていたから、アプローチシューズの登りやすさがありがたいです。
植林地帯の直登のラストは藪漕ぎ!!
そして、やっかいな藪漕ぎを抜けると、そこは萱場のすぐ横。
あっという間に、山頂へ。
まだ早朝のせいか、だ~れもいません。
山頂を貸し切りです!
山頂からはほぼ360度のパノラマビューが楽しめます。
春とは言え、意外にも山上は寒いです。
絶対外せないのが、岩湧山のシンボル的存在のススキですね。
春霞というのかな。
少しかすんでいるので六甲までは目視できないけれど、眺望抜群です。
枯れていても存在感の大きいハバヤマボクチ。
その場所ならではの植物を観察するのも山登りの楽しみですね。
寒い、寒いと思っていたら、霜が降りていました。
霜が降りているので真っ白に染まった階段。
すべらないように注意して山上台地を後にします。
春の山焼きまでの、ススキ野原の風景です。
最後に振り返ってパチリ♪
破線ルートで谷をくだる
山上台地を後にし、快適なダイヤモンドトレールを歩いたのもつかの間。
横谷、ネバシ谷方面分岐を曲がります。
ネバシ谷をくだりますよ。
一歩破線ルートへ侵入すると、道の雰囲気が、ガラッとかわります。
小さな滝の脇にかかる鉄製の橋は、微妙にしなり怖いです💦
いくつも通過する鉄塔には番号がふってあります。
ダイヤモンドトレールを外れ、すぐに植林地帯の急な斜面をくだってきました。
低山といえど、破線ルートでほぼ獣道みたいな急坂をくだってくると
アルパイン部の普段の山行とかわらない気がしてきます。
でも、プライベートの山行でいいのは自分の写真が撮りたいポイントで立ち止まれるところかな♪
こんな写真も立ち止まって撮れるのは、気持ち的にリラックスできます。
谷を降りてくると、徐々に登山者とすれ違うようになりました。
もうすぐ集落に出ますよ。
スプリングエフェメラル
春の妖精とも言われる、山野草。
まずはセリバオウレン。
スプリングエフェメラルには様々なお花がありますが、岩湧山ではセリバオウレンとユキワリイチゲが有名です。
お花の咲いている場所の明言は避けますが、集落にほど近い場所なので、シーズン中は人がカメラを向けていることも多いでしょう。
実は、昨年はこのユキワリイチゲには出会えなかったんですよね。
同じ時期、同じ場所でもやはり咲いている時期ぴったりでないと出会えないですから。
今年は、念願のこの子に出会えて本当にうれしかったです♡
ワンポイント
- セリバオウレンとユキワリイチゲの咲いている箇所は少し離れていますよ。
- お花は早朝よりも陽が照ってきてからの方が花が開いてくるので、日中に行かれることをお勧めします。
- 一度、花の咲く箇所を覚えてしまえば毎年同じ場所に咲くので、毎年、咲くのを待ちわびて会いに行く楽しみができますね♪
バリルートを楽しむ山歩き、岩登り
お腹が空きすぎて元気がなくなってきたので、大休憩をしました。
本日の山メシは故郷のB級グルメ?!
味噌煮込みうどん、です。
野菜や卵でボリューミー。
中から温まり、パワーチャージできました。
注意ポイント
火器の取り扱いには要注意です。場所により、火器使用が禁止されている場所があります。この岩湧山では岩脇の森内が火器使用禁止です。岩脇の森は記事の上部にあるマップを参考にしてね。
さて、一歩林道から足を踏み入れたルートは再び道なき道です。
お次は沢沿いを渡渉を繰り返しながら進みます。
道、じゃないです。
一応、ピンクテープはありますが初心者さんだけで来るのはやめておきましょう。
ピンクテープが要所ごとにありますが、わかりにくい箇所もけっこうありますよ。
ルートファインディングは慎重に!
まずは経験者さんと一緒に歩かれることをおすすめしますよ。
登山道とは言えない雰囲気の山中で、ふいに飛び込んできた小さな看板。
急に人工物が出てくると、ここは人里近い低山の山中であることを思い出します。
看板には確かに「布引の滝」と書いてある!
低山だからと、あなどるなかれ!?
まさか、こんなところに、滝があるなんて!!
夏に来たら、絶対に入りたくなるような水場です。
シャワークライミングできそうな滝ですよ。
なんだかとっておきの秘密の場所をみつけたような、テンション上がる場所でした♪
ここで、滝の上部へ行ってみることに。
トラロープが張ってありあります。
あまりロープには頼りませんが、念のためにすぐつかめれる位置で把持しながら進みます。
他のレコを見ていても、この箇所はザイル(ロープ)で安全確保しながら登っておられる方が多いみたい。
今回はザイルなど確保する道具は持ってきてないので、絶対に落ちないように慎重に登りましたよ。
この時のテンションは最高に高かった♪
やっぱり岩場になると楽しくて、花粉のつらさも忘れます!
ズルっといったら、危ない岩場。
岩の上にあがってきましたよ。
ここは眺望、バツグン。
ここでご飯食べたら最高ですね。
亀岩に到着しました。
山上のカメさんの上にのって、なぜか、気分はジャンヌダルクなんです。
楽しすぎて、かなりのハイテンション♪
岩場歩きは楽しいです。
思わず「ヤッホー」と叫んでみたら、ようくこだましていましたよ。
東タツガ岩もあるらしいですが、今回は西のみです。
他にも岩場がありクライミングゲレンデがあるらしいですが、それはまたいつかのお楽しみ。
西タツガ岩は、下から見上げている時は今にも落っこちそうに見えたので、とても乗る勇気がありませんでした。
日当たりの良い山上では馬酔木が咲きだしています。
すっかり岩々歩きにテンションあがり、ご機嫌さんな私ですが。
そろそろ鼻炎薬の効果が限界??
花粉症のため、眼も鼻も限界になってきました。
そろそろ下山です。
下山後に立ち寄った四季彩館ちかくでみつけたフキノトウ。
あたり一面、ロウバイの良い香りがただよっていましたよ。
四季彩館の中に入り、暖炉の前でほっと一息。
管理人さんと少しおしゃべりをして帰りました。
まとめ
岩湧山は遊べる!
- 植生が豊で様々な動物、植物に出会える!
- 街から近く関西の日帰りで行ける山
- 萱場だけが岩湧山ではない!
- 眺望がよく、気持ちが良い!
- よく整備された初心者向けルート、ダイヤモンドトレールのルートがあり挑戦しやすい
- いくつものルートがあり本格的な山登りもできる
- 滝、沢、岩場があり変化にとんだ山登りができる