この頃は厳冬期とは思えないような陽気ですね。
平日休みを利用して、春の便りを探しに大好きなルート
藤原岳の孫田尾根から花探しの登山を楽しんできました♪
藤原岳と言えば、福寿草(フクジュソウ)の自生地としても有名ですが、セツブンソウやミスミソウ、セリバオウレンなど見どころはいっぱいです。
追記
2021.3.19の山行から情報を追記しました。
花の藤原岳
標高:1128m
花の百名山 鈴鹿セブンマウンテン 日本三百名山 新・花の百名山 関西百名山 近畿百名山
鈴鹿山脈北部にあり滋賀県と三重県の県境にある。
鈴鹿山脈北部の藤原岳は石灰岩地質特有の平頂丘が稜線に広がり、残雪の間に咲く福寿草からカタクリ、スミレ、ヤマブキなどが、初夏まで路肩と樹間を彩る。西北に連なる御池岳まで鈴鹿髄一の花世界だ。
山行引用文献:山と渓谷社 花の百名山地図帳
藤原岳の代表的なお花は福寿草だよ
ルート
孫田尾根は藤原岳へのバリエーションルートの一つです。
片道約4時間。
一般的な表道と呼ばれるルートが片道約2時間半なのに対して、
孫田尾根は4時間ですから一般登山道と比べ、けっこうハードなルートです。
距離も長く、アップダウンもあるため日帰りのハイキングにしては、健脚さん向けなルートと言えます。
今回の目的のお花
スプリングエフェメラルとは
春先に花をつけ、夏まで葉をつけると、後は地下で過ごす一連の草花の総称。春植物とも言う。直訳すると「春のはかないもの」「春の短い命」というような意味で「春の妖精」とも呼ばれる。
参考文献:ウィキペディア
このスプリングエフェメラルのはかなさ、容姿の小ささ、可愛らしさに私はいっぺんに虜になってしまいました。
福寿草
キンポウゲ科の多年草。別名ガンジツソウ。茎の先に3~4㎝の花をつける。
節分草
キンポウゲ科、セツブンソウ族の多年草。節分の頃に花を咲かせるのでセツブンソウという。
セリバオウレン
キンポウゲ科オウレン族の一種。常緑の多年草。
登り
孫田尾根の登山口駐車場は、地元の方のお墓の横スペースに停めさせていただきます。
駐車できる台数にも限りがあるので、ピーク時の休日には朝6時頃着でもギリギリ停められるかどうかといったところ。
マイカー登山でも乗り合いにし台数を減らすなど、地元の方のご迷惑にならないよう配慮したいものです。
ぜひ休日をさけ平日に訪れるなど、なるべく譲り合って花や登山を楽しみたいですね。
お墓の横を通過し林の中へ入っていくと、まず左右にわかれた小道の分岐にあたります。
ここは左へ。
確か、昨年はなかったように記憶していますが、今回、上記の写真の看板がありました。
杉林や雑木林を抜け進みます。
途中、窯焼きの跡地や神社の跡地を通過します。
タチツボスミレかしら?
これからの季節、いくらでも見られるお花ですが春一番を見つけた時のうれしさといったらないですね♡
歩き始めからすでに下をみながらお花探しが始まっているので、立ち止まり遠くの景色を見るとすがすがしい気分になりますね。
先のスプリングエフェメラルの解説でもあるように、毎年同じ場所に咲くので、一度、咲いていた場所を覚えてしまえば、毎年、お花の咲く時期にはほぼ確実に探し出せますよ♪
今年はヤマレコの中では、たぶん一番乗りで藤原岳孫田尾根のお花状況を載せることができたと自負しております!
同じセリバオウレンでも所変われば、その大きさが全く違うからおもしろいですね。
ここ、孫田尾根に咲くこの場所のセリバオウレンは、昨年もとても小さくこれ以上大きくは伸びないようです。
お花の咲いている環境を覚えておくのも、お花探しのポイントの一つですね。セリバオウレンは反日陰の涼しい場所を好むようです。
こちらは先ほどと同じ場所に咲いていたセリバオウレンの両性株。
少しピンクがかった色をして、大きさもやや大きく感じました。
花粉の洗礼を受けながら…。
お花探しへの魅力の方が大きくて、山登りはやめられない!!
こちらは何の芽でしょうか??
植物の芽、葉ならたくさんありますよ♪
これはきっとスズカカンアオイの葉。
花を探しつつ、時々は周囲の山々を見て立ち止まります。
風も弱く、快適な登山日和です。
山中で聞くには似つかわしくない工事現場のような大きな音が響いています。
同じルートを何度も歩いていると、どこにどのお花が咲いているのか覚えてくるものです。
この辺りはまだ何も咲いていないだろうと、登り時はそれほど一生懸命に下を向いて歩かなくても、まずは登頂することを目指します。
(早朝は、まだ陽が昇りきっていないので、お花も下を向いていたり、花が開いていないので探しずらいです)
今回、実は私は登り時点ですでにヘロヘロになっていました。
前回の山行(八ヶ岳の赤岳主稜,山行)後に、実家で深夜から急な嘔吐にはじまり、下痢と嘔気、嘔吐でエライめにあいました。
病み上がりの一回目の山行であり、体力、筋力の衰えを実感。
少しの期間でも、人間はここまで急激に体力、筋力が弱るのかと自分が情けなくなってしまいました。
同じ山、同じルートを歩いていてもその日の体調により、感じ方にすごい差があります。
だいぶ雪がゆるんできています。
油断すると踏み抜きますよ💦
慎重に歩きました。
雪の上を歩くのは童心にかえるようで楽しいです。
暖冬と言われていますが、ここまで雪がないとは…。
12月にアイスクライミングデビューしたものの、その後アイスクライミングができてなくて残念でなりません。
この調子だと、来シーズンまでアイスクライミングはおあずけかも💦
最後の急登は、ピーク時には福寿草でいっぱいの場所。
一生懸命に探すも、まだ咲いている福寿草はありません。
みつけられたのは、こんな小さな芽ばかり。
でも、このちっちゃな芽がみつかっただけでウキウキ!
やっぱりまだ早かったのかな??
急登を登りきったら振り返ってみてくださいね。
「ここを登ってきたんだな~」と満足、満足(^▽^)/
やっぱり、今年も孫田尾根に来ちゃいましたね!!
山頂手前では少し残雪もありましたが、雪山というには…。
実は踏み抜き注意な雪質。
残雪があるのは一部分だとわかりますね。
山頂や小屋付近でもお花探しをしてみましたが、みつかりませんでした。
くだり
山上で簡単な昼食をとったらピストンで孫田尾根をくだります。
登りでは、見つけられなかった咲き掛けのつぼみを発見しました!
登りではみつけられなかった福寿草のお花。
下山時は、陽が高く登り暖かくなったせい?
花が開いてきたのかな??
いくつかの福寿草のお花と…。
今回のお目当てのお花の三つ目、セツブンソウ。
登りでは、まだ早すぎるかとあきらめかけていたお花たちですが、
下山時に、フクジュソウとセツブンソウ、同時に二種のお花をみつけられました!!
スプリングエフェメラル。
まさしく、はかなげな小さな妖精のよう。
春一番のお花たちをみつけることができ、大満足の日帰り山行でした。
やっぱり孫田尾根はお花の宝庫。
まだまだ春は始まったばかり。
これからどんどん、さまざまなお花たちが咲きだします。
今季も何回、このルートに通うかしら???
見つけられたらラッキーなお花 ミノコバイモ
ミノコバイモ
ミノコバイモは絶滅危惧種でとても珍しいお花です。東海地方西部から北陸~中国地方の一部の地域に分布。名前の由来は旧美濃国で最初に見つけられたことから名づけられました。
見つけ方
ミノコバイモはめちゃくちゃ小さいお花です。この時期に咲いているセツブンソウと同じぐらいの大きさです。ミスミソウやフクジュソウは色が目立ちやすくみつけやすいのですが、ミノコバイモは周囲の土や枯れ葉に同化して大変みつけにくいです。
上から見下ろすというよりかは、地面と平行な高さに自分の視線を持ってきて探すと良いでしょう。
一度、咲いている場所を覚えたら、毎年、その近辺で咲くので次からは探しやすいでしょう。また、一輪みつければその近くにも咲いている可能性が高いですよ!!
下山後に立ち寄りたい温泉とカフェ紹介
下山後の休憩にカフェ
薪窯から焼き立てのパンが食べられる、いなべ市でも大人気のカフェ。ハイシーズンには予約や混雑が予想されるので、事前に電話連絡するのがおすすめですよ。
三重県いなべ市藤原町山口1950-3
TEL 0594-46-4800
【営業時間】9:00-17:00
【定休日】第1火曜日・水曜日
焼き立てパンとスープのランチが人気です。他メニューも手作りにこだわりがあり、サイフォンでいれるコーヒーも美味しいよ
下山後の温泉
藤原岳登山の後に、下山後にぜひ立ち寄りたいのが日帰り温泉
三重県いなべ市北勢町阿下喜788
℡ 0594-82-1126
【営業時間】11:00~21:00
【定休日】木曜日、年末年始
【料金】(中学生以上)550円※土日祝は+100円/小学生350円
メモ
もう一軒、日帰り入浴ができる温泉が、六石高原ホテル あじさいの湯
こちらもひっそりと趣あるホテル併設の温泉でおすすめです。
2021.3.19現在、コロナのため平日は17:00~、土日は13:00~となっており事前に営業を確認してからの方がよさそうです。