所属している山の会の山行で八ヶ岳へアイスクライミングに行ってきました。
アルパインクライミングにはアイスクライミングも含まれるのですね~。
マルチピッチが基本です。
(私は入会するまで知りませんでした)
待ちに待ったはじめてのアイスクライミング。
複雑な気持ちでの参加。
クライミング歴もまだ短い私ですが、自分自身の勉強も兼ねて、教えていただいたことの復習、
アイスクライミングの気づきや自分の失敗談から絶対にやってはいけないことも記録しました。
山行概要(ルート、目的、山域など)
山:八ヶ岳
山行日:2018.12.22~23
コース
1日目:美濃戸口~美濃戸~赤岳鉱泉(テント場)~裏同心沢p1(アイス練習)~赤岳鉱泉(テント場)
2日目:赤岳鉱泉(テント場)~裏同心沢~p1~5~大同心稜にて下山~赤岳鉱泉(テント場)~美濃戸~美濃戸口
※3日目はジョウゴ沢にてアイス練習予定でしたが実際には予定変更し下山しました。
天気:曇り~小雪~ガス~雨
参加人数:4人
目的:南八ヶ岳のアイスクライミングを楽しむ
難易度:★★★★★ 歩速:健脚
※難易度、歩速は私の所属している山岳会の基準によります。
八ヶ岳テント泊、雪山登山、アイスクライミングの服装と装備
個人装備
冬用登山靴、雪山用のスパッツ、ヘルメット、ハーネス、アイゼン(アイス用)、バイル(アイス用)、確保器、バラクラバ(目だし帽)、オーバー手袋、ヤッケ、オーバーズボン、予備のグローブ、シュラフ、シュラフカバー、マット、ウールのアンダー
(他、シュリンゲ・カラビナ等の山岳会の基本装備、食器、サーモス、個人食、行動食、非常食等…)
共同装備(例)
テント一式、ガス、コッフェル一式、スノースコップ
参考
山岳会では共同装備をそれぞれ分担します。
今回、tomoは食事担当です。(通称、食担)他のメンバーには、50mザイル2本、アイススクリューなどのアイス用の道具もあります。
tomoの服装
上記添付の写真のように、薄手の恰好をしています。
テント場にたどり着くまでの登りは、とにかく汗をかきます。
登りはじめは寒いぐらいでちょうどよいです。
はじめからヤッケ(言い方が古いですね(;^_^A雪山用のアウターのことです)を着ていると、すぐに脱ぐはめになります。
tomoはニット帽も被りません。頭もものすごく汗をかきますから。
失敗その1
泊つきの山行の時は、朝の集合時間に奈良からでは遠距離のため間に合いません。
そのため前泊を名古屋(実家あり)でします。
今回も前日に出発したのですが…。
名古屋に向かう高速バスの中で忘れ物がないか考えていました。
自宅を出る時にバタバタして出てきたので、もしかして忘れ物はないかしら??
と、不安になり考えていたためすぐにきがつくことができました。
そこで名古屋に到着するなり、一番近いアウトドア用品の店(=好日山荘、名古屋駅前店)へ飛び込みました。
アックス2本とテント泊装備のデカザック背負った小柄のおばさんが入店してきたので、きっと目立っていたのでは???
恥ずかしさよりなにより、私にとってはダウンをゲットすることが重要。
すぐさま、明日からアイスクライミングの山行に行くために、ダウンジャケット(忘れ物してしまったため…(つд⊂))
が欲しいことを店員さんに説明。
普通の山用の防寒目的のダウンジャケットは自宅にあるので、
クライミング中でも着られる行動着としても使える防寒のジャケットが欲しいというこをお話ししました。
何点かみつくろいもってきてくれましたが、その中でも私が気に入ったのがコチラ!!
はじめてのARC'TERYX。
しかもサイズ(XS)もピッタリです♡
不幸中の幸い???
今回の山行では、クライミングの最中、ずっとこのジャケットを着ていました。
着心地、感想は…
クライミングでは、人気のゲレンデで渋滞することもしばしば。
今回私たちの行った八ヶ岳の裏同心沢もまぎれもない人気スポットです。
渋滞しだすと、寒い中じっと順番待ちすることもあります。
また、リードの人が登っている間、自分がビレイ中も大きな体の動きはしないため寒くなってきます。
しかし、このアークテリクスの「アトムARフーディー」というジャケットは、防風性があり暖かく、軽い!!
着用したままクライミングして動いても、汗をかくぐらいのガッツリ登りでも、通気性があり蒸れませんでした!!
結局、二日目の裏同心ルンゼの登攀では一度も脱いだり着たりすることなく、着っぱなしですごしました。
このジャケットの上からヤッケを着なくても休憩中も暖かでしたよ。
美濃戸口~赤岳鉱泉(テント場)+α F1ルンゼ偵察
今回は当初予定していた女性の先輩が欠席になってしまったため、紅一点での参加です。
必然的に食事担当を担うことに。
ベテランの女性が不在なことに一抹の不安があるものの…なんとかなるでしょう。
元気に出発いたしました!!
師匠が登山届を提出。
美濃戸口では警察の方などが、安全対策を呼び掛け、緊急ホイッスルライトを配っていました。
(あ、アミノバイタルの粉末スティック1本も。ちゃっかり頂いちゃいました♪)
登山口では同じ山岳会の他の部のグループにも出会いました。
(写真、撮影ありがとうございます)
以前、山行でご一緒した方も4名いらっしゃったので私も嬉しくお話できました。
はじめは出会った仲間たちとワイワイ賑やかな出発となりました。
おしゃべりしている方が、荷物の重さを感じにくく歩けているような???
赤岳鉱泉まで後少し。
北沢ルートを歩きます。
徐々に渡渉場面で硫黄の匂いがするようになってきます。
ルート自体はけっして難しくない一般登山道ですが、やっとのことで!!
赤岳鉱泉のテント場に到着です。
アイスキャンデーの骨組みがまだ見えている状態。
そして、その奥には雪をかぶった南八ヶ岳の連なる様がみてとれます!
↑↑この角度でひょっこり見えているのは阿弥陀岳です。
私たちは急いでテントの設営を済ませ、翌日の裏同心ルンゼへ偵察に向かいました。
裏同心沢へ向かうルートは一般登山道からロープをくぐり入ります。
雲海ごしに御嶽山の山容がみてとれました。
あれ?師匠。
ヘッデンはテントの中に置いてきてしまっていたのです。
f1を目指して歩き始めたものの…思いのほか取りつきまで時間がかかりそう。
大同心が夕日でオレンジに染まる姿を見て、時間切れでは???と気づきました。
本当は初心者の私のために裏同心の氷の偵察がてらf1で練習するつもりでいてくれた師匠ですが、この日は断念してテント場へ戻りました。
初使用「黒テムレス」
先のメンバー4人の集合写真を見て、お気づきの人もいるかもしれません。
この12月はじめに発売された、
黒色の防寒テムレスをゲットすることができました。
奈良には売ってなかったので、bさんが名古屋のアウトドアショップで取り寄せ注文するのに便乗させていただきました。
サイズはLしかなかったので、私もLサイズです。
小柄な女性にはМやSサイズでもいいのでは??
と考えがちですが、私でも中に一枚インナー手袋をすることでLサイズでピッタリでしたよ。
メモ
雪山用のグローブはどれも1万円以上するお高い買い物。
それに比べ、防寒テムレスはとってもリーズナブル!
でも、クライミングする人は要注意です。
師匠&先輩
防寒テムレスはクライミング中(得にビレイ中)ザイルと確保器の間に絡まりやすく危ない
と教えていただきました。
経験者がおっしゃることなので間違いないと思います。
私はそれに倣って登り、下山の歩く時のみ使用しました。
アイスクライミング中は内側が皮張りのオーバーグローブを使用しています。
防寒テムレスはクライミング以外の場面で使用することをおススメします。
雪山テント泊
tomoは初の雪山テント泊。
いつも師匠からは多くの事を教えていただいています。
師匠
テントの近くでアイゼン履いて歩くな!
そう。
だいたいこんな感じでいきなり怒られています。
わかると思うのですが、上記の内容は、アイゼンの爪でテントの張り綱をひっかけたり、テントのフライを破ったりしないよう注意しているのですね。
職場でもそんな風に注意されることってないので、昔ながらの指導の仕方というのでしょうか、はじめはビックリしました。
でも、もう山の会に入会し師匠のもとで山行に参加するようになり半年。
すっかり慣れてしまいました。
師匠
(竹の)ペグを雪で埋めて!その上から石のっけといて
これは夜間の間に雪が凍結してペグがしっかり固定されるように、ということです。
テントの撤収の時はアックスで氷を割って、竹のペグを掘り起こします。
たぶん、竹のペグは師匠のお手製だと思います。
昔ながらの超ベテランのヤマヤさんな師匠。
そんな恐ろしい師匠ですが、たまには下ネタ言ったり寒いジョークも言ったりします。
周りの先輩方は私が師匠にズケズケと物を言うことに、最初ヒヤヒヤしていたみたいですが(;^_^A
ちなみに、テントを片付ける時の張り綱の結び方も教えていただきました。(これは雪山に限りません。結び目、今度、写真に撮っておこう!)
泊つきの山行の度に教えていただくのに、だいたい次の回には忘れていて、また教えてもらっています。
ちゃんと復習して覚えないとな~と、毎回、反省しています。
こぼれ話
実は、山行中に「これは間違っている」と思われる行動をとっている他の登山者さんに口出し…じゃなかった。師匠がアドバイスすることもあります。
色々な人がいて、いろんな考えがあるので、絶対に正解ということはないかもしれません。
でも、時に(特に若い人)は、何を言われたのかわからないでキョトンとしている場面も時々あります。
(きっと、まさか他人からいきなり怒られているなんて考えもしないでしょうね。)
師匠は相手を見て、私たちがおかしなな行動をとっている時のように、いきなり命令口調で指示することがあるので、一緒に歩いている身としては内心ヒヤヒヤすることがあります。
しかしですよ。
一緒に行動していて、全然違う方向に歩いている人に「間違ってますよ」とはっきり教えてあげる場面もありました。
3月の阿弥陀南陵の事故のように、救助要請をしたり、他のグループが困っている時に手を差し伸べる人、それが師匠でもあります。
さてさて、師匠の話がだいぶ長くなってしまいましたが…(他にもいっぱいあるけど…)
テント泊の様子をもう少し。
寒いのでは??と、ものすご~く心配していましたが、
師匠の5人用テントを4人で使用。
ゆったりスペースで快適です。
夕飯はテントの中でガスを使用し、お鍋(ごま豆乳鍋)を調理。
いつもの通り、みなのテルモスにある残りのお湯を使用し、再度お湯をわかします。
足りない分は先に赤岳鉱泉でプラティパスに調達した飲料水を使用します。
なんだかんだで、女子一人、じゃなかった!
おばちゃん、一人なので私が仕切って調理するところですが…。
男性陣も手伝ってくれつつ、温かいお鍋をつつきつつお酒の酔いもあり、山の話で盛り上がりました!!
本当はクリスマスに合わせてイチゴとパウンドケーキ、生クリーム(缶)を準備していたのですが…。
お鍋だけでお腹いっぱいに(;^_^A
翌日は4時起き予定。
この記事が長くなってきたので、この辺で。
山行の記録、続きます…。
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