はじめに
2021-2022年の冬季は積雪も多く、また各地の氷瀑の氷結具合もよくアイスクライミングを楽しまれた方、アイスクライミングを始めてみた方も多いのではないでしょうか。
そこでアイスクライミングの練習にうってつけの人工氷瀑のお宿、岩根山荘のアイスキャンディをご紹介します
アイスクライミングの練習におすすめの宿 岩根山荘
信州百名山の宿 岩根山荘をご紹介します
住所:384-1401 長野県南佐久郡川上村大字川端下
電話:0267-99-2200
なんといっても、敷地内にある人工氷瀑がこのお宿の一番のポイントです。
高さ11m、幅25m。
かつて私もそうでしたが、初心者には最上部まで登るのもやっとかもしれません。
しかしアイスクライミングに慣れてくると程よい高さ、練習するには良い傾斜と言えます。
利用時間:9:00-16:00
使用料(大人)一般(平日):3300円/日 宿泊者:2200円/日
詳しくはコチラ→信州百名山の宿 岩根山荘
岩根山荘の人工氷瀑で練習するメリット
あまりにも単純に簡単に言ってしまいましたが、岩根山荘のアイスツリーのいいところって
練習に集中できる
ことだと思います。
アプローチがほぼゼロ。敷地内の駐車場を降りたら目の前にアイスゲレンデ。
林道歩きなど長いアプローチを重い荷物を持ち、時間をかけて歩かなくてもよいので、練習にかける時間が山中にある氷瀑に出かけるより多く持てます。
また昼食を注文することもできるので暖かい食べ物で、しっかりリフレッシュ休憩できます
こんな方におすすめ
- 本番の氷瀑でアイスクライミングをする前に体験したい・練習したい!
- アイスクライミングの道具は高価だから購入前に使用感を体験したい!
- アイスクライミングの技術向上のため、とにかく本数多く練習に集中したい!
- 年齢や体力的にも長いアプローチを歩くのは不安だがアイスクライミングを楽しみたい!
- アイスクライミングの後は冷え切った体を暖かいお風呂で温もり、美味しい食事を堪能し、暖かい部屋で寝たい!
参考
アイスクライミングとはアルパインクライミングのジャンルの一つであるが、厳しい条件のなか雪崩の危険におびえながらの冒険的要素の高いアイスクライミングはアルパインアイス、本来のアイスクライミングと言えます。
人工氷瀑でトップロープをはり練習するメリットは、ルートファインディング、スクリューのセット位置、タイミングなどの経験が必要となるリードでのメンタル部分をなくし、純粋にフィジカル面での練習を追求できることと言えます。
人工氷瀑で必要な道具
- シングルロープ
- 支点用のスリング
- 環付きカラビナ
- ヘルメット
- アイスアックス
- 前爪付きアイゼン
- ハーネス
- ビレイデバイス
- サングラス(またはバイザー、ゴーグルなど)
- バラクラバ(またはネックゲイター)
- グローブ
- 冬用ウェア
- 防寒の衣類(ビレイ時は冷えるためビレイジャケットなど防寒性の高いものをお勧めします)
スクリューの練習がしたい方はスクリューももちろん必要ですが、登り込み練習だけならスクリューはいらないね。
あるのは氷の壁。
アイスクライミングで必要なな道具のほとんどが必要です。
ビレイ時のグローブはテムレスの様なゴムグローブは巻き込み防止のため非推奨。
登る時はテムレスも使えますが、手の小さい女性には操作性が良くないと思います。
ビレイ用グローブと登るとき用のグローブを分けている方は多いですよ。
レンタルできるもの
岩根山荘のHPにはレンタル品の品ぞろえについては明記されていません。
サイズなど細かな点は事前に岩根山荘さんへ問い合わせされることをおすすめします。
トップロープ練習風景
初~中級者の方はまずは北面の緩傾斜から。
緩傾斜とは言え上部はバーティカル状になっています。
北面でもラインにより変化がありますよ
面と面の角のラインも面白い
なかにはハングしているところや、大きく穴のあいているところなど変化があるので飽きません。
南面は陽が良くあたるため、氷が溶けてくるのも早いです。
北面、西面、南面とそれぞれの氷の硬さや、ラインの変化があるため色々登って比べてみるのも面白いですよ。
青空に氷の白さが映えますね!
岩根山荘の夜
宿泊してるからこそ見られる景観ですね
岩根山荘に行くならぜひ宿泊して、ぞんぶんに楽しみましょう!
お隣の村には天体観測のメッカ、野辺山があり日本でも晴天率の高い地域なんですよ。
連日、人工氷瀑でアイスクライミングをするもよし!
一日目は人工氷瀑で練習。二日目は近場の湯川へ移動し本物の氷瀑でアイスクライミングをするのもよし!
色々と計画できるのも良いですね。
初心者の練習におすすめのアイスゲレンデ
岩根山荘さんの人工氷瀑の他、有名なのは赤岳鉱泉の人工氷瀑アイスキャンディ。
どちらも人工氷瀑のため料金がかかってしまいます。
天然の氷瀑だけどアプローチが短く、高さもそれほど高くないためおすすめなのが
濁河温泉エリアにある 通称「はもずし」です。
興味のある方はコチラの記事に参考にどうぞ
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参考図書
↑2017年初版日本ではまだまだアイスクライミングの教本的な図書は少ないです。
上記の山と渓谷社の「アルパインクライミング」では第5章にアイスクライミングの基本をまとめられています。
用具とウェア、トップロープでの練習法、リードのテクニック、むずかしい氷のこなし方など写真入りの解説があります。
アイスクライミングの基本を学ぶよい教科書といえます。