2017年5月末日。
梅雨入り前の良い気候の休日、夫とともに大台ヶ原へ星空観察、撮影のため大台ヶ原へ出かけてきました。
かねてから挑戦してみたいと思っていた星空の写真撮影にチャレンジしたものの…。
振り返りの反省点をまじえながら、初心者でも星空撮影がしたい!!ので、ポイントをまとめました。
- 星空撮影は初心者でもできるの?
- 手持ちのカメラはスマホかコンパクトデジタルカメラです!
- 関西で天体観測がしたい!ベストスポットは?タイミングは?
- 関西で満点の星空、天の川が見てみたい!
こんな方におすすめの記事です。
星空撮影の基本
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1晴れていて星が出ている場所
当たり前ではありますが、雲があり星が出ていない空ではどうしようもありません。
大台ケ原は日本でも有数な多雨の地帯。
参考
大台ケ原で一番、入山者が多い時期は5月です。次いで10月、11月となっています。
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2新月もしくは月の小さい夜に行く
月の光は太陽の光を反射して輝いているため、太陽光と同じ性質で、露出時間を長くし撮影すると昼間と同じような写真が撮れます。
星の光を際立たせて撮影するには月の光がない状態=新月の状態がベストと言えます。
新月🌑ではなくても、新月をはさみ前後1週間程度の期間であれば月が出ている時間が短いため、良い条件と言えます。
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3光害の少ない場所
上記の写真でもわかるように、大台ケ原は大峰山系にあり光害をほとんど受けません。
また大台ケ原は標高が高い(日出ヶ岳1695m)ことから、ドライブウェイを通行中も雲海を眼下に見ることが多々あります。
空気が澄んでおり、光害も少ない!!
登山をしなくてもマイカーでいっきに標高の高い位置へ行けるため、
登山者だけでなく写真撮影のみのカメラマンにも人気の場所ということが納得できます。
スマホやコンパクトデジタルカメラでも星空は撮影できるのか?
でも、条件つきですが💦
2019年現在から過去数年(2~3年くらい)に発売された高性能なコンパクトデジタルカメラや機能のあるスマホにでは可能です。
写真のクオリティを求めるなら本格的なカメラを購入するのが良いでしょう。
大台ケ原山とは
- 一等三角点。別名:日出ケ岳。三重県の最高地点。
- 頂上には東屋であり展望台が設置されている。
- 展望は大峰山脈、尾鷲湾、太平洋など。条件がよければ富士山も見える。
- 標高:1695m
- 深田久弥により「日本百名山」に選定された。
- 日本百景
- 吉野熊野国立公園の特別保護地区
- 日本の秘境100選
- 山全体が特別天然記念物に指定
- 生物圏保護区(ユネスコエコパーク)
- 年間を通して降水量が多く、屋久島に並ぶといわれるほどの多雨地帯。
アクセス
- 公共交通機関:近畿日本鉄道の吉野線大和上市駅より奈良交通が季節運航のバスあり。
- マイカー:国道169号新伯母峯トンネル付近より大台ケ原ドライブウェイよりビジターセンターまでおよそ20㎞(冬季通行止め:毎年11月下旬~4月下旬)
ポイント
公共交通機関を利用の場合、宿泊は大台ケ原(東大台)唯一の宿、心・湯治館があります。
星空撮影にはマイカー利用の人が多いですね。
ハイシーズンに駐車場に停めきれない車で路肩まで長蛇の列になります。
また狭いカーブなどドライブウェイでの離合、運転には十分注意を!!
初心者が大台ケ原で星空撮影にチャレンジした記録
この週末は娘の中間考査も終わり「お疲れ様~」ということで、娘と一緒に山に登ろう♫
と約束していたのですが…
今回のこの中間考査中に娘が高熱Σ(゚д゚lll)
インフルエンザではありませんでしたが、40度近い発熱でかなりしんどいテスト週間となってしまいました。
病み上がりで体調も万全とは言えないため、今回はムリをせず体を休めましょうということで娘は留守番になりました。
そこで夫と私はどの山に行こうか土曜日の夕方から考え始めたというわけです。
(娘もいるなら、近場の低山にしようと考えていたのですが、娘が行かないとなれば範囲を広げてまた違う山にしようかと…)
そこで私が以前から行きたいと願っていた、大台ケ原で星空を見たい!!&満点の星空を写真に収めたい!!
という希望を叶えるため大台ケ原でナイトハイクに決定しました。
天気は確実に晴れ&新月後の月明かりがほぼない
そして一緒に行ってくれる相手がいて(ナイトハイクに一人で行く勇気はありませんので)車の運転も交代でできる夫が「行く」と言ってくれている。
※夫は写真撮影やナイトハイクにはあまり興味がありません。
なんと、私が仕事を終え帰宅してから5時間後には出発です。
大急ぎで支度をしPM11:10 自宅を出発。
夫は仮眠を少しはとれたようですが、私は30分ほど身体を休めただけでした。
約2時間半の道のりを夫と交代で運転しAM1:30頃に到着。
期待通り☆.。.:*・
満点の星空です☆.。.:*・☆.。.:*・☆.。.:*・
天の川まで見えます☆彡
え、駐車場ですでにこれだけ見えるの??
もう、これで十分?
いえいえ、今日はせっかくここまで来たのだからもっと開けた場所に行くんだ!
久しぶりの満点の星空に、早く撮影ポイントへ行きたい気持ちが高鳴ります。
しかもですね、なんと!
大台ケ原の駐車場にはたくさんの車が停車しているではありませんか!!
暗くてよくは見えませんが、ほとんどの駐車スペースが埋まっているように見えましたから8~9割程度は駐車されていたとお思います。
まさか、こんな深夜にこの駐車場にこれだけの人がいるなんて!!
何かのお祭り騒ぎ?!
いえいえ、もちろん皆さん考えることはいっしょでしょう。
ここ大台ケ原は登山だけでなく、関西では星空の撮影地としても有名なようです。
これ、何???
こんな大きな機材を設置している方も。
駐車場は寝静まっている雰囲気ではなく、むしろみんな車外へ出て星空を眺めたりトイレに行ったりとそわそわしている雰囲気です。
私たちも準備を整え、いざ出発です!!
高見山でのナイトハイク振りにヘッ電(ヘッドライト)を使用。
深夜にウルサイかな??と思いながらも、怖さに勝てず熊鈴をリンリンならしています。
歩きはじめは期待と暗闇への怖さでテンションも高く、
必要以上に大きめの声で話をしようとしてしまいます。
しばらく歩くと、前方より水平にこちらに向かってくる一点の灯りが。
人です。
通りすがりに立ち止まり少しお話しました。
なんと、夜9時から写真撮影をしていたが寒さに負けて下山してきたとのこと。
でも十分、写真は撮れたので満足だとおっしゃっていました。
あの辺とあの辺には何人か人がいたよー。と情報もくださり、私たちもますますテンションup!!
「気をつけて!!」
とお互い爽やかにお別れしました。
すれ違い下山する人。
なんか、ものすごい着込んでいたなぁ…
そんなことを感じつつ、歩みは順調に進みます。
↑シロヤシオはまだ咲いていません。
今回は日出ヶ岳へは行かずに展望台の所の分岐を右へ。
私たちの目的地は正木嶺。
ここを登ればもう、すぐそこ!!
正木嶺に到着
立ち枯れの木が点々と笹原に立つ開けた場所に、鞍部までずっと木道が続いています。
ベンチのある箇所もあるのですが、すでに人がカメラをセットして座られています。
数箇所、人がいる間を通り過ぎ…
私たちも荷物をおろして落ち着くことに。
それにしても
寒い((´д`))
風も強い((´д`))
ガクガク、ブルブル。
じっとしていたら身体が冷えてきちゃう。
私たちは座った背部からの風を遮るように持ってきたツェルトを広げ簡単な風よけを作りました。
ツェルトを長年持ってきましたが、本来の用途どおり??!使用するのは始めてです。
私はすぐにゴアテックスのレインの上下を来ましたが、こんな時に限って夫がレインのズボンを忘れ、しかもハーフパンツだとういう…(;>_<;)
エマージェンシーシートまで出して、夫の下肢を中心に保温に努めました。
確かに、下山してくる人たちがダウンとかニット帽とか真冬の格好で降りてくるわけですね。
寒くて寒くて(´Д`;)
心折れそうになるなか痛感したのは…
写真撮影ってなんて過酷なの!!
本当…皆さんプロからアマチュアの方まで…
絶景とか、美しい風景写真を撮っている人ってスゴイと思う。
うぅ。
それに比べて…。
私のヘタレっぷり(;>_<;)
いざって時に、星空を撮影することよりも
いかに寒さに耐えるのかということに気をとらわれすぎていました。
↑あはは(^_^;)
小さく点々が見えます??
ちっさっ!!(あ、少ないの間違いか…)
恥ずかしながら、
せっかくの満点の星空も私の手にかかれば?!
ほらこの通り☆彡
星の数が減少するという…
ど素人が、見よう見まねのぶっつけ本番でチャレンジしたところでこんなものですわ。
そうこうしているうちに、どんどん夜が開けてくる。
風はビュービュー吹き抜けていく。
夫は「寒くて眠い…死ぬぅ…」なんて言い出すし…
もう、こうなってくると一刻も早く日の出を見て暖かい風呂に入ってベッドで眠りたい欲求しかわかなくなってくる。
日の出まであと少し。
だいぶ明るくなってきた!!
なんと、海が見える?!
大台ケ原には何度も来ているけれど、海が見えたのははじめて♫
朝焼け…
正木峠に皆さん集まっています。
大きな三脚、大きなカメラ。
本気モードのカメラマンさんがたくさん。
それに比べて!!
小さなコンデジを手に持ち撮影しているのは私くらい(^_^;)
恥ずかしいー(;´Д`)
でも、いい写真、撮りたい!!
雲でスッキリしないけれど…
朝陽はやっぱりキレイなものですね。
場所を移動して日出ヶ岳の展望台から。
富士山が見えなくたって、満点の星空がちゃんと撮影できなくたって…
こんな神々しい景色が見れたことが救い(;▽;)
まとめ
でも、ちゃんとカメラの設定やら星空を撮るためのポイントを学ぼうという良いキッカケになった。
しかも防寒対策はしっかりしないとね。
正木峠まで行かなくても、駐車場からでも十分満点の星空は見れます。
ムリをしないというのも学びのうちですね。
寒いの、苦手…。
でも、星空を見るのは好き。
そして、自分で自分のカメラで、自分の力で…
写真におさめたい。
星空の撮影をマスターしよう!
せっかく山に行くのだから、星空の撮影をマスターしたいので勉強してみることにしました。
まずは初心者向けとレビューでも好評価のこちらを参考にします。
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